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2000.6.30 |
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人気のサムスン…99年に、iBook搭載用液晶ディスプレー調達のために、アップルが1億ドル投資すると発表したことに象徴されるが、韓国のサムスンの人気は極めて高い。エレクトロニクス産業は、もう日本企業の時代ではなく、韓国や台湾企業だ、と語る欧米人も増えている。実際、サムスンは99年の半導体生産額が対前年比でほぼ5割増加し、ついに世界の4大メーカーにランクインした。2005年までにトップ3になるという当初の目標に早くも近づいてきた。 この成功は、安価なコモディティ商品で市場シェアを伸ばす政策で実現したのではない。95年頃のサムスンは大量生産のメモリー屋と見られていたが、一挙に変身したのである。 メモリーは技術の先端製品が並んでおり、次世代チップも次々と開発中だ。メモリー事業でありながら、収益性が高い。日本企業がASICとメモリー事業で呻吟するのとは大違いだ。 技術で先行するとの方針のもと、半導体事業は開発ラッシュの様相を呈している。 ・99年10月には、1GbNAND型フラッシュ・メモリーのプロトタイプを開発したと発表。0.15ミクロンのデザインルールである。 (技術のリーダーと見られていた日本企業との共同開発との発表はない。) ・12月には、MP3用のシステムチップを開発したと発表。MCU、DSP、フラッシュメモリを1チップに搭載したもの。 ・2000年1月には、ダイレクト・ラムバス(RDRAM)288Mbを開発したと発表。0.17ミクロンのデザインルールである。 ・2月には、266MHzという高速の64MbSRAMを開発したと発表。 ・3月には、世界最小の8MbSRAMを開発したと発表。 ・4月には、512MbDRAMを開発したと発表。0.12ミクロンのデザインルールである。 すべて先端製品である。日本企業より開発スピードが速い。投資家にも人気があるので、資金も潤沢だ。発表した製品が計画通り上市するなら、さらなる飛躍は確実といえよう。 技術力検証の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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