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2000.10.27
 
 


LG電子のデジタルTV領域の挑戦…


 デジタルTVを作れる企業は指で数えられるしかいない。もちろん米国メーカーはこの競争に参加していない。そのため、昔のビデオレコーダーのように日本企業が躍進する、と安易な意見も耳にするようになった。

 韓国メーカーの動きを軽視しすぎているのではないだろうか。

 良く知られるように、1999年11月に韓国のLG電子は、米国の歴史あるTVメーカーZenith Electronics(99年の売上高8.34億ドル)を100%子会社化した。

 このZenith社が、2000年7月26日、米国下院情報通信小委員会の聴聞会で、FCCが採択したVSBデジタル放送規格を採択すべきだとアピールした。(http://www.zenith.com/cgi-bin/news_release.asp?news_cat=4&news_id=30)

 この技術については、Zenithが基本特許を持っている。このため、VSBが採用されると、2005年から毎年1億ドル以上のロイヤリティ収入が予想されるとLG電子が韓国紙にコメントしている。(http://japanese.joins.com/Article.asp?inputdate=20000731&inputtime=212451&contcode=220)

 LG電子は、この流れを活用しながら、米国市場のデジタルテレビ市場を席捲していこうと考えているようだ。

 TL2005(Technology Leadership)とのスローガンを掲げて、デジタル家電の領域での研究開発に全力投球しており、この領域で本格的な競争を挑んでいる。(http://www.lge.com/aboutus/technology/technology.html)
 日本企業にとって強力な競争相手といえよう。


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