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2001.6.1
 
 


ゲーム機の端末化…

 ネクストウェア(2000年度の売上高28億3千万円、社員数300人の客先駐在型の情報系システムの保守・運用サービス企業)は、2001年6月から、全社員を対象としてPlayStation2を配布し、インターネットを利用した会社と社員およびその家族間の情報交換網の運用を始めると発表した。(http://www.nextware.co.jp/news_20010524.html)
 ブラウザはエルゴソフトが開発したEGBROWSERが用いられる。

 家庭側のネットワーク端末構築要素は、PS2(メモリは要増設)以外には、モデムとソフトを入れたメモリーカードだけだ。極めて簡単であり、安価で管理コストがかからない端末といえよう。企業サーバー側の用意さえできれば即時運用可能である。現在は、サーバーも安価になっており、Linuxのようなオープンソースの登場で拡張・改変対応に関しても心配する必要がなくなった。ついに新しい流れが始まったといえよう。

 このシステムは、社内業務の合理化、客先に常駐している社員間の情報交換が主目的とのことだ。(ロータスノーツを用いて運用するのだろう。)但し、将来は遠隔社員教育にも使用する予定だ。さらには、インターネット接続情報家電製品の家庭利用方法を探るという。同社が開発する次世代の訪問介護士支援システム構築に活かすそうだ。

 この動きはかつてのファミコン・トレードとは違い、受動的なサービスではありえない。利用者に情報技術分野で働いている人達が含まれているからだ。

 安価でどこにでもあるゲーム機を使うことで、即時特定ネットワークに接続可能という特徴と活かした新しいアプリケーションが生まれる可能性がある。ようやく、家庭内の非パソコンIT機器が動き始めたといえよう。


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