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2001.6.1
 
 


完成度が極めて高いゲーム周辺機器…

 プレイステーション2に接続し、ドライブレースのゲームソフト(グランツーリスモ3 A-spec-SCEI、首都高バトル0-元気、BATTLE GEAR2-タイトー)に対応する運転装置(ステアリング)型コントローラーGT FORCEが、ロジクール(Logitechの日本法人)より2001年4月に発売された。実勢小売価格で\10,000弱という製品だが、1週間で売上が10万台を突破したという。(http://www.logicool.co.jp/cf/press/press50.html)

 レーシングゲームはヒットすれば世界で1000万本以上を売上る大市場だ。PS2はすでに年産2千万台レベルに近づいている。そうなると、コントロール用機器市場も、ゲーム機器市場規模に迫ってくる可能性がある。決して小さい事業ではない。にもかかわらず、この分野で先を走ろうと考える日本企業は少ないようだ。

 米国のLogitechのように、パソコンの入出力分野で高い技術力を持つ企業はこの分野で圧倒的な力を発揮できる。GT FORCEの爆発的な売れ行きも、その性能の素晴らしさにある。この程度の価格で、ペダルからの反発感が無いこと以外は、ほとんど実車運転と同じような運転操作を味わうことができる。
 GT FORCEはたまたまゲーム分野での製品ではあるが、時代の先駆け的な商品としての意義を持つ。

 コンピュータ利用拡大の鍵はゲームでなくとも、ソフトとそれに適合するコントローラ開発である。このように廉価で完成度が極めて高い製品が登場したのである。

 これからのコンシューマー製品の典型的仕様といえよう。


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