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2002.10.10
 
 


外科ロボットの登場…

 2001年10月、米国Conputer Motionの医療機器遠隔操作ロボット「SOCRATES」が米国FDAの認可を取得したとの発表があった。これで、非侵襲性(傷が少ない)外科手術方法であるラパロ(腹腔鏡)で、遠隔操作が可能になる。外科医は手術室外から手術ができる仕組みだ。(http://www.computermotion.com/pressr153.html)
 この認可に伴い、FDAはRobotic Telemedicine Device分野を新しく設定した。「SOCRATES」はこの分野で最初の製品となる。

 ついに、外科分野から新しい流れが始まる。
 最新手術方法を導入するには外科医の訓練が必要だが、遠隔操作が可能なら、今まで長期を要した実地訓練が大幅に簡略化できる。その一方で、教育の仕組みの高度化も図れる。
 そうなれば、遠隔操作に係わる医師のグローバルコミュニティができるだろう。このコミュニティに入っていなければ、技術潮流に乗り遅れかねないから、優秀な医師はコミュニティ活動を重視するようになる。
 このような、ごく自然な動きが産業構造を大きく変える可能性が高い。医療用機器産業がネットワーク型のサービスと融合してくるからだ。先行してコミュニティ構築に成功した企業が圧倒的シェアを獲得することが、その第1段階となろう。


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