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■■■ ジャータカを知る [2019.3.14] ■■■
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奇蹄類の馬形[馬+驢馬]をとりあげたので、残りの奇蹄類に触れておこう。
インドでは犀だけ。
−−−奇蹄類−−−
 【馬形】…馬+驢馬
 【有角形】
  --無角--
 ×獏Indian tapir@マレー半島+スマトラ
  --一角犀--[棲息地:インド北東部+ネパール 絶滅:バングラデシュ・ブータン]
 ●印度犀/印度犀牛Indian rhinoceros・・・土壌色で鎧状の皮膚
  --二角犀--
 ×黒犀・白犀@アフリカ

Dhavdiという母神が犀に関係するようだが、ほとんど知られていないようだ。

ジャータカ[#322]"墮落音"譚は陸が壊れるとの兎の一言が噂として広まり大騒動となり皆逃げ惑う話。
伝言ゲーム的順番では、兎→鹿→猪→水牛→野牛→犀→虎→象。最後に止めて真実を確かめようとしたのは獅子。突然突進型動物の先頭ではないが、犀もその手の動物と見なされていたようだ。

犀は西洋寓話の狐的で利口との見方もあるようだが、この話に登場するところから見れば、イメージとしては違いすぎる感じがしないでもない。
しかし、じっくり考え、ヒトの意見に左右されず、実直に真っすぐに進む性格との見方は存在していたようである。・・・
 「犀の角のようにただ独り歩め。」
   @「ブッダのことば スッタニパータ」"犀の角"35〜75番番[中村元訳 岩波文庫]

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