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■■■ ジャータカを知る [2019.4.5] ■■■
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たかが蚊。されど蚊。

ジャイナ教徒は蚊がまとわりついても叩いて殺生はしないとの話は有名だが、仏僧も同じだろう。
しかし、蚊を避けないということではない。木を燃やして燻すことで蚊を追い払うことは当たり前のように行われていた。[#486]
蚊の存在が不快なものであることを否定している訳ではない。

ジャータカ序では、瞑想・洞察する心地よい場としての僧院寄進の勧めが語られているが、その効能として寒暖、冷雨・強風・直射日光、野獣・蛇・蚊からの回避があげられている。言うまでもないが、そこに博識の人々を住まわすべきとの主張である。

それとは対比的な愚かな人だらけの場合は、蚊を即座に叩き切ろうとすることになる、と。[#44]
大工が木を斬っている時蚊が頭を刺した。息子に追い払うよう頼むと、それなら蚊を打つよと言って、鉈を振り上げて頭を割ってしまった。

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