→INDEX

■■■ ジャータカを知る [2019.4.15] ■■■
[36]
🐆超大型猫()の巨頭、獅子と虎に隠れるように存在している大型猫がいる。
  ●印度豹Indian Leopard/印度花豹
    ・・・黒豹Black pantherは種ではなく、稀に生まれる個体の変異である。
  ▼雪豹Snow leopard
  ×雲豹Clouded leopard
  ▽アジアチーターCheetah/豹…顔の法令線が目立つ
    @イラン[消滅地域:西アジア〜中央アジアカスピ海周辺〜インド]
  ▽大山猫Eurasian lynx…中型〜大型
    @欧州北方・バルカン〜中央アジア〜シベリア
  ▼カラカルCaracal/獰
    @アフリカ〜イラン〜パキスタン〜インド北西部(砂漠、草原、丘陵地)…中型
  ●ベンガル山猫(Mainland) Leopard cat/豹…小型

毛皮が美しい肉食獣だから大衆的に知られていなかった筈もなく、注目を浴びてもよさそうに思うが、ジャータカでは一応登場する程度の扱い。[#426]

山羊は友好的に色々試みるものの、豹は残忍で殺されてしまう、というだけの話。
(英訳はPanther。現代米語ではピューマ系を意味するが、元々のイングランド語彙では豹。生物学的ラテン語はPanthera。)

この話では山羊は豹の尻尾を踏んでしまうのだが、これはとんでもない侮辱的行為。取返しがつくようなものではない。
飼い猫を見れば一目瞭然だが、この動きで感情表現する動物だからだ。しかも、中型猫族は尻尾は太くて長く目立つのが普通。敏捷さ実現のためにバランスをとる重要な役割を担っているのだ。
間違って踏んでしまうようなものではなかろう。

尚、日本の仏教画(涅槃図, 十王図[裁判官@冥土], 六道図, 等)では虎[縞模様]と豹[斑点模様]が一対で描かれていることが多い。多くの解説で、豹は牝虎もしくは母虎とされていた、と。どうしてそんなことをしたのだろうか。

  →ジャータカ一覧(登場動物)

 (C) 2019 RandDManagement.com    →HOME