→INDEX ■■■ ジャータカを知る [2019.4.28] ■■■ [49] 鴛鴦 インドの場合は迷鳥として稀に発見される可能性もあるか、程度の存在。 しかし、ジャータカには、美しく、わざわざペアで登場する。鴛鴦と見なしたくなる。 英訳ではRuddy Goose。 どの種を指すのか定かではないが、全身が橙褐色で、日本にも高原湖に渡来する鴨が当たるのであろうか。インドにもかなりの数が渡来すると思われる。 ●赤筑紫鴨Ruddy shelduck/赤麻鴨 題名が鴨の種類を指していそうなので、もしかするとかなり一般的な鴨かも知れない。 ●緋鳥鴨Eurasian Wigeon/赤頸鴨…極めてポピュラー ●星羽白Pochard/紅頭潜鴨 インド固有種の可能性もあるが、以下の種はすでに絶滅している可能性が高い。 ●薔薇色鴨Pink-headed duck@インド北東部〜ネパール中部〜ミャンマー 当該譚は以下の2つ。 櫛で水中の藻を漉く鴨類と雑食性の烏の差を扱った話。[#434] 貪欲な烏は、象の死肉を食べても不満。ガンジス川の新鮮な魚の脂身を食べるとか、ヒマラヤで熟れた果実をと。魚と亀が沢山棲んでいる蓮池に行ったら水苔だらけの所に美しい金色の水鳥ペアが。烏は褒め称えてさぞや美味い物ありかと。鴛鴦は、食べているのは水苔だけだから美しくなれるのだと批判。烏は、そんな美しさはいらないと言って飛び去る。 この続き。[#451] ガンジス川の土手から烏が熱心に狙うのは川魳Pike/狗魚や欧鯿Bream[鯉類]。そして、泥鰌、鯉や諸々の魚。我々は水草が食べ物と、鴛鴦は詠ずる。 一方、烏は、そんなものは肉にならず、何と言っても塩と油だし、それに加えて人間が作るお米、と。あんたとは違うと捨て台詞。 鴛鴦は、鳥の色は、食べ物ではなく、行為なのですヨと諭すのである。 烏は、「餌のマナーについてベラベラと俺様に語るな。カ〜、カ〜。」と。ベナレスの掃き溜めの方へと飛んで行ったのであった。 →ジャータカ一覧(登場動物) (C) 2019 RandDManagement.com →HOME |