ジャータカを知る[55](20190504)

■■■　ジャータカを知る [2019.5.4]　■■■

[55] 大杓鷸

大杓鷸[ダイシャクシギ]"common" Curlew/白腰杓鷸とは長くて下に反った嘴が特徴のシギの一種。と言うか、このカテゴリーでは最大の種だろう。

ユーラシア大陸内の草原や湿原に棲息(繁殖地)している鳥だが、インドや東南アジアの沿岸部で越冬するようで、その際は河口や干潟を好むらしい。バードウオッチャーによれば、蟹が大好物とか。
(欧州西部に通年棲息しているEuropean curlewは全く同じ種である。)

日本にも渡りの途中で立ち寄ることもあるそうだ。

ジャータカ[#343]に登場するクンタニーKuntaniのこと。(＠パーリ語辞書)
漢訳では、拘崙闍Kruñca＝穀祿鳥とされたりするようだ。帝釋鵲と呼ばれることもあるようだ。

クンタニー鳥は自分の雛を王家の子供に殺されたので、虎に食わせて殺したという話。
王にその経緯を説明し、ヒマラヤへと飛び去っていった。

インドで産卵することはないから、飛べるようになった子を連れて来た筈。ところが、その子が留鳥化してしまったのかも。次に季節まで生き延びることは無理だったのだろう。

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