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■■■ ジャータカを知る [2019.5.6] ■■■
[57] 郭公
郭公はユーラシアに広く棲息。
インドには代表的な種が出揃っている。
  ●郭公"common" Cuckoo/大杜鵑
  ●背黒郭公Indian cuckoo or Short-winged cuckoo/四声杜鵑@林棲
  ●杜鵑 or 不如帰[ホトトギス]/Lesser cuckoo/小杜鵑
  ●筒鳥Himalayan cuckoo/馬拉雅中杜鵑
  ●鬼郭公Asian Koel/噪鵑@粗林〜市街地(公園)
  ●鷂十一[ハイタカジュウイチ]Common Hawk-cuckoo/南亞鷹鵑

"カッコー"や"cuckoo"という名称は擬声由来と見てよいだろう。パーリ語の"クナーラkuṇāla"(=Indian cuckoo@パーリ語辞書)も同じかも知れない。

ジャータカの話を読むと、托卵習性を知っていることがわかる。鳥についての知識がこんな深さで浸透していることに驚かされる。
[#331]拘迦利比丘譚
郭公は烏の巣のなかに卵を。烏は雛を育てるが、郭公の鳴き声をしてしまったので巣の外に投げ出されて死んだ。

冬湿寒気候の地であり、日本では鶯が春告鳥だが、インドでは郭公がその役割を果たしているかも知れぬ。

尚、英訳では山鶉/岩鷓鴣が登場する話でも、題名が郭公を示唆しているならそう考える方が自然だろう。
又、[#536]"クナーラ"[鳩那羅]本生譚は長文であり、様々な動物の名称が登場するので、ここで眺めるのは適当ではないが、このお話を見ヨという手の説明がついていたりする。
  [#74]樹法譚⇒[#536]
  [#341]カンダリ/健達利王譚⇒[#536]
  [#464]小クナーラ譚⇒[#536]


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