→INDEX ■■■ ジャータカを知る [2019.6.13] ■■■ [95] 緊那羅 ただ、悪さをする訳ではなく、単に音楽舞踏好きなだけのようだ。 [#485]CANDA-KINNARA月緊那羅譚に登場する妖精は、ヒマラヤ生まれで、その妻Candāが住むのは銀山Candapabbata(月山)。山岳高地にバラバラ状態で住んでいる種族ということか。 猟師が山に入って捕獲する対象であるから動物扱いだが、現実にはヒトである。敵対的ではないので、絶滅対象種族にもならず、供犠のために連れて来られることもなかったのでは。 気候がよくなると美しく着飾って山々から降りてきて、野原で大々的に歌垣フェスティバルを行う人々を指しているのかも知れない。 [#540]睒摩賢者譚では、Kinnara族は赤ん坊の世話をする位だから、皆で子供を大切にするやさしい性格の人々なのであろう。 そんな体質なので、しばしば拉致されたようである。[#481]盧盧鹿譚では王を喜ばすために奏楽・歌唱が得意な妖精が捕まえられている。緊那羅と表記されてはいないが、同一と見てよかろう。 ----- 参考 ----- @鳩摩羅什[訳]:「妙法蓮華経」《序品第一》 【緊那羅衆】 有四緊那羅王。 ・法緊那羅王 ・妙法緊那羅王 ・大法緊那羅王 ・持法緊那羅王 各与若干百千眷属倶。 →ジャータカ一覧(登場動物) (C) 2019 RandDManagement.com →HOME |