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■■■ 今昔物語集の由来 [2020.10.20] ■■■
[附 40] 創作遊びのお勧め
📑"欠文箇所に和歌が収録されていた筈。なんらかの歌を大胆に推定している人はいないようだ。"と書いただけで無視してしまった譚がある。📖歌物語(飼い葉桶)
  【本朝世俗部】巻三十本朝 付雑事/雑談(歌物語 恋愛譚)
  [巻三十#_7]右近少将□□□□行鎮西語 (後半欠文)

いかにも中途半端な削除で、欠文にするには忍びなしということか。
この後、引き続いて書いてショートを完成してみたら如何なものであろうかということのようにも思えてくる書きっぷり。

感性は人それぞれとはいうものの、この先一体どのような展開が待っているのだろうと、期待させるところでプチッと途切れているからだ。
この手の手法は飽きられてはいるものの、連続TVドラマでは基本的なもの。イイところで必ず"来週に続く"となり、ついつい視聴者に見続けさせる訳だ。流石、商売とわかっていても、抜けられないのである。

と言うことで、そこまでのストーリーを適当に作ってみた。

  九月初旬の、月がとっても美しい夜、
  華麗なことで知られる右近少将は、
  妙なる調べの琴の音色に惹かれ
  趣のある家に入ってしまい、
  誘われるままに、
  弾き手の女性と契りを結んでしまった。
  二十そこそこで可愛いのでぞっこんなのだが
  都合がつかず、なかなか会えずにいた。
  そのうち、
  この女性の父が太宰府に赴任となってしまい
  一緒に連れて行かれることに。
  右近少将はいかんともしがたしと諦めたものの
  大いに気落ちし、
  生きていく希望も失せ、病に罹り、臥せる日々に。
  それでも、
  一目でも会いたいという願いだけは増す一方なので
  朝廷に長期休暇を願い出て、
  はるばる鎮西を尋ね行くことにした。
  そして、少将は、思い通りに会うことができ
  女性を馬に乗せて上京することにも成功。
  と言っても、十二月の雪中強行軍で出立したので
  途中で日が暮れてしまい、
  宿も無くて野宿しかなく
  食事などして、
  少将は、何も無いところであるな、と言いながら
  出歩いたのだが、
  なんと、そのまま失踪してしまったのである。
  注意深く探索すると、
  垣に、少将の狩衣の袖の一部が懸かっており
  その奥には、少将の履物が片足だけ残っていた。
  二日ほど経ち、どうしたのかと言うことで
  父の遣い達がやって来たが、
  同時に、
  鎮西に行ったという少将を気遣った
  少将の父の大納言の者供も到着した。
  しかし、どうにもならない。
  鎮西の父の元に帰ろうと言った途端に、
  女性は俯せてしまい、泣き続けて
  起き上がろうともしない。
  そこで、遣いの者達は、・・・<続く>

ここは、できれば、先ず、女性が戻ってこないので少将が探しに行くが、両人ともに失踪としたい。そこに、少将の手の者が到着して徹底的に捜索すると、袖が見つかる。嘆いているところに、女性の父の遣いが到着し、姫君を捜しまわると発見できた、とするのはどうか。
どうしたのか尋ねると突っ伏して泣くだけで埒があかない。皆、困り果てるがどうにもならない。その先を書きたいところだが、自分の能力を考え、控えることにしよう。

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