テレコム機器の研究(3)…70年代型の研究開発体制はこの分野に不適になったと言えよう。 この分野は極めて広い。その上、技術進歩は極めて早い。従って、自社プロパーの技術にこだわっていれば潮流から外れたり、低収益に甘んじることになりかねない。 成功企業のモデルとして有名なのはシスコだ。果敢な企業買収で外部技術を取り込んで急成長している。 ベンチャーが跋扈する分野では、従来の体制での対抗は無理だ。下図に示すように、根本的な変化が起きた。 企業はワトソン研のような基礎研の維持は困難になった。例えば、フランステレコムも、ソリトン対象のDWDM開発ベンチャーを立ち上げた。母体は自社の研究所だが、資金は欧米のベンチャーファンドだ。ハイリスクな分野では、こうした動きが主流とならざるを得まい。 |