家庭用ゲーム機器の研究開発(6)…



 いよいよメディアの融合と新方式のメディアが生まれつつある。

 このうねりのなかで、パソコンも変わるが、ゲーム機器もその役割を大きく変えると予想される。といっても、1ページで示したように、多くの企業が「マルチメディア時代」ということで、様々な利用を提起しても、インパクトは薄かったように、観念的なメデイア融合論で考えるのは危険である。

 一方、TV、パソコン、ゲームは別のもので進むというのもドグマに近い。TVはパーソナル化しているし、パソコンをしながらのTV視聴が増えている実態を考えれば、機器の機能と提供メディア形態が変われば、今までの常識は覆される可能性の方が高い。

 最新ゲーム機器販売に当たって、米国法人のトップがこの機器を家庭への「トロイの木馬」と呼んだと報道されたが、まさに正鵠といえよう。新しいことに挑戦する一番良い位置にいるからだ。

 例えば、放送がデジタル化したなら、ゲーム機器搭載デジタルTV登場さえあり得る。下図に、この視点から、据え置き型家庭用ゲーム機器周辺のマップをまとめた。将来の大変動に備えて、左側で技術ポジションを高めておく必要があるだろう。

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