表紙 目次 | ■■■ 太安万侶史観を探る 2015.11.23 ■■■
古事記の聖数への拘り 書店に行くと古事記解説本は山のようにあるが、一寸目を通してみると、「記紀」という用語が使われていることが多く、それだけでガッカリである。
古事記を読む過程で、日本書紀の記述を参考にしたら台無しだと思うからだ。 あちらは、官僚グループが纏めた国家の公定史書。おそらく、記述の質は高いが、国定宗教に沿って、統治にさしさわりのない年表に仕上げただけ。担当した当人達は気付かないだろうが、そのような纏め方をすれば歴史観が欠落してしまう。官僚用テキストとしては上出来だが、じっくり読むようなものではない。(早く言えば、その特徴は「一貫性のなさ」であり、歴史を探るには不向きな書物である。) なかでも問題は、神世の時代がお話編纂的な記述になっている点。と言っても、東洋だろうが西洋だろうが、神話は普通はそのように取り扱われるものではあるのだが。
換言すれば、太安万侶はそんな世界の常識に真っ向から挑戦していることになる。(意見がまとまらないと適当にはしょったり、資料が無いところは適当に加えたりして、形式を整えることを第一義に編纂する姿勢に太安万侶は我慢できなかっということでもあろう。) 普通に言う神話の箇所こそが、太安万侶にとっては最重要な「歴史」なのである。なにせ、それこそが天皇家統治が続いて来た根拠なのだから。 ただ、それは、太安万侶の個人的な思想とか、天皇家の意向に沿ったというよりは、日本の精神的風土に素直に従ったと考えるのが自然だろう。どう見ても、道徳観に合わせた記述にする気は全くなさそうだし、明らかに、仏教倫理や哲学とも無縁だからだ。 もちろん、神話調で始まるし、叙事詩や経典の如き風情を感じさせるから、そのように読むこともできるが、真正なる歴史書として読み込むのが一番面白いのでは。
従って、古事記上巻を注意深く読めば、日本の超古代史が見えてくる筈。
残念ながら、素人なので読み込むといっても、たいしたことはできぬが、上巻を宗教史として眺めると色々なことがわかってくる。
例えば、「火」の神の前後では、ドラマティックな変化があったようだ、とか。(どう見ても、そこからモノ作りの神、畏怖的神、人格神の時代が始まっているのである。)
ここでは、本のパラグラフではなく、和の聖数「8」で神をグループにして、太安万侶が考えている歴史の流れに触れてみようと思う。八の付く名前を探ろうというのではなく、純粋な数の方で。
古事記記述の一つの特徴は矢鱈に註記が多いこと。これは全漢字表記なのに、それが音訓文字だけでなく、仮名や表意文字にまで使われているので当然だが、それとは無関係に神の数をいちいち示しているのは何なのだろう。数えればすぐにわかるものをわざわざ。だが、その数字は単純に数えたものと違っていたりする。数え方は必ずしも自明ではない。気になるではないか。 と言って、考えてもわかる訳もなく、ほったらかしにしていた。でも、気分悪しなので、ふと思いついて、注記の数字を気にせずに、グループ化してみることにした。できる限り8柱のグループになるようにまとめるだけ。つまり、並んでいる神であっても、特別な神として外したり、別グループ諸族と見なす訳である。その結果だが、素人が全体感をつかむには、えらくわかり易くなった感じがする。 この操作自体にたいした意味はないが、「それぞれのグループの概念ははたして何か?」、「前後のグループとの係りはどうなっているのか?」といった見方で眺めてみると太安万侶の宗教史観が見えてくること請け合い。・・・
<別天神[獨神五柱]と御子[三柱}の八柱> 【1】天之御中主神 【2】高御産巣日神/高木神 【6】[子]萬幡豊秋津師比売命 【7】[子]思金神 【3】神産巣日神 【8】[子]少名毘古那神 【4】宇摩志阿斯訶備比古遅神 【5】天之常立神 -----------
<神世七代> (獨神二神) 初代■■国之常立神 ニ代■■豊雲野神 -----------
(対偶八神) 三代【1】宇比地邇神 【2】須比智邇神 四代【3】角杙神 【4】活杙神 五代【5】意富斗能地神 【6】大斗乃弁神 六代【7】於母陀流神 【8】阿夜訶志古泥神 -----------
(「元祖」対偶神) 七代◆◆伊邪那岐神 ◆◆伊邪那美神 ■■天沼矛 ■■淤能碁呂嶋 八尋殿(天御柱)
<国産み> (除外) ■■水蛭子 ■■淡嶋 -----------
(大八島国) 【1】淡道之穂之狭別嶋 【2】伊豫之二名嶋 愛比売 飯依比古 大宜都比売 建依別 【3】隠伎之三子島 天之忍許呂別 【4】筑紫嶋 白日別 豊日別 建日向日豊久士比泥別 建日別 【5】伊岐嶋 天比登都柱 【6】津嶋 天之狭手依比売 【7】佐度嶋 −・・・「別」体制による支配は未確定. 【8】大倭豊秋津嶋 天御虚空豊秋津根別 -----------
(六島 [欠ニ島])・・・「別」体制の重要な支配域は瀬戸内海航路. 【1】吉備児嶋 建日方別 【2】小豆嶋 大野手比売 【3】大嶋 大多麻流別 【4】女嶋 天一根 【5】知訶嶋 天之忍男 【6】両児嶋 天両屋 【7〜8】?・・・黒潮航路上の島の可能性あり. -----------
<神産み 最初の十柱> (初めに流れご紹介的な一柱) ■■大事忍男神・・・これからが「大事」という結果が先頭に. -----------
(八柱+特別海神) 【1】石土毘古神 【2】石巣比売神 【3】大戸日別神 【4】天之吹男神 【5】大屋毘古神 【6】風木津別之忍男神 ◆◆大綿津見神 【7】速秋津日子神/水戸神[河担当] 【8】速秋津比売神[海担当] -----------
<神産み 次に河海八柱> 【1】沫那芸神 【2】沫那美神 【3】頬那芸神 【4】頬那美神 【5】天之水分神 【6】国之水分神 【7】天之久比奢母智神 【8】国之久比奢母智神 -----------
<神産み 続三柱+特別山神+(後で登場神)> 【1】志那都比古神[風] 【2】久久能智神[木] ◆◆大山津見神[山分担] 【3】鹿屋野比売神/野椎神[野分担]・・・註ではここで4柱. 【4〜8?】?・・・ここは後に登場ということか. -----------
<神産み 更に続いて山野の八柱> 【1】天之狭土神 【2】国之狭土神 【3】天之狭霧神 【4】国之狭霧神 【5】天之闇戸神 【6】国之闇戸神 【7】大戸或子神 【8】大戸或女神 -----------
<神産み 火傷> (舟) ■■鳥之石楠船神/天鳥船 (火 三柱) ◆◆火之夜芸速男神 ◆◆火之R毘古神 ◆◆火之迦具土神 -----------
(火傷後 八柱) 【1】金山毘古神[嘔吐] 【2】金山毘売神[嘔吐] 【3】波邇夜須毘古神[屎] 【4】波邇夜須毘売神[屎] 【5】弥都波能売神[尿] 【6】和久産巣日神 【7】豊受毘売神・・・註では、船神から8柱目 ---註では、ここまでで、2祖神+14嶋+35神--- 【8】泣沢女神・・・役割上孤立. -----------
<火神 惨殺> ■■十拳剱 -----------
<御刀の血関係 八柱> (剣先の血 三柱) 【1】石拆神 【2】根拆神 【3】石筒之男神 (根元の血 三柱) 【4】甕速日神 【5】樋速日神 【6】建御雷之男神/建布都神/豊布都神 (柄の血 二柱) 【7】闇淤加美神 【8】闇御津羽神 -----------
<屍体関係 八柱> 【1】正鹿山津見神[頭] 【2】淤縢山津見神[胸] 【3】奥山津見神[腹] 【4】闇山津見神[陰(男根)] 【5】志芸山津見神[左手] 【6】羽山津見神[右手] 【7】原山津見神[左足] 【8】戸山津見神[右足] -----------
<剣> ■■天之尾羽張/伊都尾羽張
<黄泉国> ◆◆黄泉神 -----------
<黄泉国雷神 八柱> 【1】大雷[頭] 【2】火雷[胸] 【3】黒雷[腹] 【4】析雷[陰] 【5】若雷[左手] 【6】土雷[右手] 【7】鳴雷[左足] 【8】伏雷[右足] -----------
<脱出 四柱 桃神と改名神も 四柱不足> 【1】予母都志許売 ■■黒御縵→蒲子[山葡萄の実] ■■爪櫛→笋[竹の子] ■■十拳剱[再登場] 【2】意富加牟豆美命[桃] ◆◆(黄泉津大神)・・・黄泉神ではなく、黄泉のイザナミ神命の"号". 【3】道敷大神 【4】道反之大神/塞坐黄泉戸大神[千引石] 【5〜8】・・・不足. -----------
<祓> (投棄着用物 八柱 + 四柱) 【1】衝立船戸神[杖] 【2】道之長乳歯神[帯] 【3】時量師神[嚢] 【4】和豆良比能宇斯能神[上衣] 【5】道俣神[褌] 【6】飽咋之宇斯能神[冠] 【7】奥疎神[左手の手巻] 【*】奥津那芸佐毘古神 【*】奥津甲斐弁羅神 【8】辺疎神[右手の手巻] 【*】辺津那芸佐毘古神 【*】辺津甲斐弁羅神・・・註によれば,脱ぎ捨ての12神目. -----------
<滌神先頭 五柱 三柱不足> (汗垢 ニ柱) 【1】八十禍津神 【2】大禍津日神 (禍直 三柱) 【3】神直毘神 【4】大直毘神 【5】伊豆能売神 【6〜8】・・・不足. -----------
<海人系 八柱> (阿曇 四柱) 【1】(綿津見神)[⇒大綿津見神] 【2】底津綿津見神 【3】中津綿津見神 【4】上津綿津見神 (綿津見神の子) 【5】宇都志日金析命 (墨江 三柱) 【6】底筒之男神 【7】中筒之男神 【8】上筒之男神 -----------
<三貴神誕生> ◆◆天照大御神[左御目] ◆◆月読命[右御目]・・・月暦 ◆◆建速須佐之男命[御鼻]・・・註によれば,八十禍津神から10神目. ■■御倉板挙神[御頸珠]
<速須佐之男命泣啼> ■■八拳須[鬚(顎髭)]
<速須佐之男命天参上> ■■八尺勾璁 ■■千入靱 五百入靱 竹鞆 ■■十拳剱[再登場] -----------
<誓約 八柱> (剣 胸形 三柱) 【1】多紀理毘売命/奥津島比売命 【2】市寸島比売命/狭依毘売命 【3】多岐都比売命 (勾玉 五柱) 【4】正勝吾勝勝速日天之忍穂耳 【5】天之菩卑命 【6】天津日子根命 【7】活津日子根命 【8】熊野久須毘命 -----------
<速須佐之男命悪態> ■■神御衣 梭
■■天斑馬
<氏族神> ■■建比良鳥命[天之菩卑能命子] -----------
<天岩屋戸 八柱> ◆◆八百万神 【1】思金神 [初出だが別天神グループ] ■■常世長鳴鳥 ■■天堅石 天金山䥫 【2】天津麻羅 【3】伊斯許理度売命 ■■八尺鏡 【4】玉祖命 ■■八勾璁 【5】天児屋命 【6】布刀玉命 【7】天手力男神 【8】天宇受売命 ■■天日蔭[蔓] 天真折 小竹葉 ■■尻久米縄 -----------
<速須佐之男命贖罪 神登場せず>
<大気(宜)都比売神> [再登場] ■■種々味物 ■■蚕[頭] 稲種[二目] 粟[ニ耳] 小豆[鼻] 麦[陰] 大豆[尻]
<神産巣日神> [再登場] -----------
<大山津見神系譜続> 【↑】足名椎 【↑】手名椎 【↑】櫛名田比売・・・人身御供の巫女=須佐之男命妻[i] ■■湯津爪櫛
■■八塩折酒 八門 八桟敷 酒船 ■■八俣遠呂智[蛇] ■■十拳剱[再登場] ■■都牟羽大刀/草那芸之大刀 -----------
<速須佐之男命子孫 八柱> 【1】(稲田宮主須賀之八耳神)・・・足名鈇の名(宮の樹立) 【2】八嶋士奴美神=須佐之男命子●[ii] 【3】神大市比売↓子 【4】大年神=須佐之男命子● 【5】宇迦之御魂神=須佐之男命子●・・・註は突然2柱と注意喚起. 【6】木花知流比売[ii] 【7】布波能母遅久奴須奴神[iii] 【8】淤加美神 -----------
◆◆日河比売・・・靈川の巫女[iii] (日河比売系譜 八柱) 【1】深淵之水夜礼花神[iv] 【2】天之都度閇知泥神神[iv] 【3】淤美豆奴神 【4】布怒豆怒神[v] 【5】布帝耳神[v] 【6】天之冬衣神[vi] 【7】刺国大神 【8】刺国若比売[vi] -----------
◆◆大国主神/大穴牟遅神神/葦原色許男神/ 八千矛神/宇都志国玉神[vii=1] -----------
<稲羽/根/高志 八柱> 【1】稲羽之八上比売=大黒主神妻[1] 【2】菟神 ■■和邇 ■■蒲黄 【3】八十神[兄弟] 【-】(刺国若比売)[再掲] 【4】𧏛貝比売←神産巣日神 【5】蛤貝比売←神産巣日神 ■■茄矢[楔] 【-】(大屋毘古神@木國)[再登場] 【6】須世理毘売命@根國=大黒主神正妻[2] ■■蛇 呉公矢 蜂 ■■鳴鏑 呉公矢 蜂 ■■鼠
■■虱
■■五百引石 ■■生大刀 生弓矢 天沼琴 【7】木俣神/御井神 【8】沼河比売@高志=大黒主神妻[3] -----------
<大黒主命系譜 八柱+重要神一柱> 【-】(多紀理毘売命)[再掲:胸形]=大黒主神妻[4] 【1】阿遅鉏高日子根神/迦毛大神←子┘↓子 【2】高比売命/下光比売命=天若日子妻 【3】神屋楯比売命=大黒主神妻[5] ◆◆事代主神←子┘ 【4】八島牟遅神 【5】鳥取神←子┘=大黒主神妻[6][1] 【6】鳥鳴海神←子┘ 【7】日名額田毘道男伊許知邇神=鳥鳴海神妻[2] 【8】国忍富神←子┘ -----------
<大黒主命系譜続 十七柱(一柱多い?)> 【1】葦那陀迦神/八河江比売=国忍富神妻[3] 【2】速甕之多気佐波夜遅奴美神←子┘ 【3】天之甕主神 【4】前玉比売神←子┘=速甕之神妻[4] 【5】甕主日子神←子┘ 【6】比那良志毘売神[淤加美神の娘
]=甕主日子神妻[5] 【7】多比理岐志麻流美神←子┘ 【8】比比羅木之其花麻豆美神 【9】活玉前比売神←子┘=多比理神妻[6] 【10】美呂浪神←子┘ 【11】敷山主神 【12】青沼馬沼押比売←子┘=美呂浪神妻[7] 【13】布忍富鳥鳴海神←子┘ 【14】若尽女神=布忍富神妻[8] 【15】天日腹大科度美神←子┘ 【16】遠津待根神[天之狭霧神の娘]=大科度美神妻[9] 【17】遠津山岬多良斯神←子┘ ---註では、八島牟遅神からここまでで、17"世"--- -----------
<國造 八柱> ■■多邇具久[蟇蛙] 【1】久延毘古/山田之曾富騰[案山子] 【-】少名毘古那神=神産巣日神御子 [初出だが別天神グループ] ■■天羅摩舟 ◆◆光海依來之神@御諸山 【2】神活須毘神 【3】伊怒比売←子┘=大年神妻 【4】大国御魂神★←子┘ 【5】韓神 【6】曽富理神 【7】白日神 【8】聖神
・・・註では,ここまで5柱をまとめている. -----------
<大年系 六柱 二柱不足> 【1】香用比売=大年神妻 【2】大香山戸臣神←子┘↓子 【3】御年神・・・註では,二柱. 【4】天知迦流美豆比売=大年神妻 (天知迦流美豆比売御子 最初の2柱> 【5】奥津日子神 【6】奥津比売神/大戸比売神[竈神] -----------
<御子続 屋敷系 八柱> 【1】大山咋神/山末之大主神(鳴鏑)@日枝山/葛野松尾 【2】庭津日神 【3】阿須波神 【4】波比岐神 【5】香山戸臣神 【6】羽山戸神* 【7】庭高津日神 【8】大土神/土之御祖神
・・・註では,ここまで9神をまとめている. ---註では、大国御魂神★から大土神までで16柱--- -----------
<農系 八柱> 【1】若山咋神=「羽山戸神*+大気(宜)都比売」の子 【2】若年神 【3】若沙那売神 【4】弥豆麻岐神 【5】夏高津日神/夏之売日神 【6】秋毘売神 【7】久久年神 【8】久久紀若室葛根神 -----------
<国譲 八柱> (天忍穂耳命 天之菩卑命)[再登場] 【1】天津国玉神 【2】天若日子←子┘ ■■天真鹿子弓 天大蛇矢 【3】下照比売=天若日子妻 【4】鳴女[雉] 【5】天佐具売[奴婢] (高木神)[再登場] ■■河鴈 鷺 翠鳥 雀 雉[哭女] 【-】(阿遅鉏高日子根神)[再登場] ■■十掬剱/大量/神度剱 【-】(高比売命)[再登場] □□(伊都尾羽張/天之尾羽張)[再登場] 【-】(建御雷之男神)[再登場] 【6】天迦久神 □□天鳥船[再登場] 【-】(八重言代主神)[再登場] ■■青柴垣 【7】建御名方神 ■■千引石 ■■天御舎 【8】櫛八玉神[鵜]=水戸神孫 ■■天八十平瓫 ■■海布 海蓴 ■■口大尾翼鱸 天真咋 -----------
<降臨 八柱> 【1】天邇岐志国邇岐志天津日高日番能邇邇藝命 【2】万幡豊秋津師比売命[初出だが別天神グループで本来は入らない.] 【3】天火明命 【4】猿田毘古神 【-】五伴神+副三神(八柱) (天児屋命 布刀玉命 天宇受売命 伊斯許理度売命 玉祖命) (常世思金神 手力男神 ↓) 【5】天石門別神/櫛岩窓神/豊岩窓神[門神] 【6】登由気神 【7】天忍日命=大伴連 【8】天津久米命=久米連 ■■天石靱 頭椎大刀 天鹿児矢 -----------
<海彦山彦 八柱> 【-】(猿田毘古神)[再登場] ■■比良夫 【1】底度久御魂 【2】都夫多都御魂 【3】阿和佐久御魂 ■■鰭広物 鰭狭物 海鼠 ■■紐小刀 【4】神阿多都比売/木花佐久夜毘売 【5】石長比売 ■■八尋殿 【6】火照命/海佐知毘古 ■■鰭広物 鰭狭物 【7】火須勢理命 【8】火遠理命/天津日高日子穂々手見命/ 山佐知毘古/
虚空津日高
■■毛麁物 毛柔物 ■■十拳剱[再登場]⇒五百鉤⇒一千鉤 -----------
<海人神裔 八柱> 【1】塩椎神 ■■間無勝間小船 ■■湯津[斎]香木 ■■玉器 【2】豊玉毘売命[八尋和邇][=日子穂々手見命妻]↓子 ■■赤海鯽魚 ■■塩盈珠 塩乾珠 ■■佐比持神[一尋和邇] 【3】天津日高日波限建鵜葺草葺不合命 【4】玉依毘売命[=天津日高日波限建鵜葺草葺不合命妻]↓子 【5】五瀬命---海原へ 【6】稲氷命 【7】御毛沼命---浪穂跳んで常世國へ 【8】若御毛沼命/豊御毛沼命/神倭伊波礼毘古命
<上巻終結>
(参照) 西宮一民 校注:"付録 神名の釈義"@「古事記」新潮日本古典集成 1979 [文字も含めてママ引用ではありません.]
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