[→本シリーズ−INDEX]

■■■ 古代の都 [2018.10.24] ■■■
[23] 近飛鳥宮

飯豊郎女王の天皇空位時代が終わり、23代袁祁王之石巣別命顕宗天皇に。宮は近飛鳥宮。
8年間統治し、38歳崩御。御陵は片岡石坏岡上。

宮地が明日香地区とすれば、"近"との接頭語をつける理由が考えずらい。
隠れていた市辺之忍歯王御子が発見された地は針間国志自牟@三木 志染であり、そこから葛城忍海高木角刺宮に招請された訳で、奈良盆地の"遠"明日香に思い入れはなかろう。そもそも、"遠""近"という概念は、難波から竹内峠越えで盆地に入る旅程から来たものでは。従って、近飛鳥の宮地は難波近辺の安宿(羽曳野 飛鳥)と考える方が自然。逃げて来た渡り鳥がついに見つけた安住の地でもあったのだろう。
後世、この路筋の太子辺りは王陵の《磯長谷古墳群》になる訳で、近飛鳥は渡来人が開発した先進文化の香りがする地域と化していたと見てもよかろう。「遠き」明日香の繁栄はずっと後世のこと。

御子は居ない。
天皇┬難波王
┼┼└─《無》

ストーリーとしては、父王御骨探しと父王殺戮者の大長谷天皇への恨みでの御陵毀損が収載されているが、天皇の独自事跡は一つも書かれていない。

御陵は香芝 北今市の前方後円墳と見られている。

─○─┐王子駅
 ←片岡馬坂上陵◇7

○畠田駅


○志都美駅 ←片岡之石坏陵◇25


 ←片岡石坏岡上陵◇23


○香芝駅

↑JR和歌山線
↑R168
【鉄道駅名】[→]

   表紙>
 (C) 2018 RandDManagement.com