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■■■ 「古事記」解釈 [2022.7.11] ■■■ [556]訓読み表記方法が何を示唆するか 補々「万葉用字格」を参考にした頭の整理の続編。 "参考になる。"といっても五十音配列の辞書であり、ザッと眺めて、著者がどういう感覚で整理しているのか、すぐに感じ取れるわけではない。書名は有名らしいが、解説は、せいぜいが分類用語羅列止まりで、これでは素人としては往生するばかり。 しかも、テキストが見つからないので厄介きわまる。従って、できる限り常識で文字を読み取らず、見たママ字影で整理し、間違いなど気にせずに一気に全体像を俯瞰する作業をせざるを得ない。この時代、パソコン好きな小学生でも数分でできそうなことを、数時間潰されて、何も得られないかもしれないのだから、気分的にはたまらないが、そこから直観的な気付きが生まれる可能性もあり、そう捨てたものでもない。・・・多少の分析が無ければ何もわからないが、分析したい訳ではないのだから。
ここでは、正訓と略訓での、漢字1文字をあたってみよう。眺めると色々な気付きがあるが、もちろん、それが正しいという証拠は無い。
小生が知りたかったことは、例えば以下。太安万侶がどのように考えて文字表記化したかが感じられる箇所である。・・・ ≪正仮名≫<為>⇒[古事記選定]韋 [㊣訓]為 [㊣訓]為 ≪正仮名≫<母>⇒[古事記選定]毛 [㊣訓]母 [㊣訓]毛 ≪正仮名≫<禰>⇒[古事記選定]泥 [㊣訓]n.a. ≪正仮名≫<能>⇒[古事記選定]怒 [㊣音]怒 [㊣訓]怒
<阿> [㊣訓]吾 我 旦 生 涸 浅 賊 敵 旭 開 暁 昶 明 堪 足 商 海 相 賸 他 (異) 恑 惜 靈 餘 數 蜻 蜓 霰 邊 耐 蕩 璞 漢 [畧訓]網 足 <伊> [㊣訓]寝 寐 宿 眠 去 行 偁 石 氣 妹 率 乞 禁 沼 甚 何 及 息 壽 大 痛 誰 疾 汝 鎮 齋 忌 幾 幸 鬱 勞 勤 [畧訓]五 <宇> [㊣訓]占 味 浮 泛 挌 梂 敲 末 表 滅 諾 懽 娯 勸 現 唱 愛 [畧訓]諾 <衣> [㊣訓]江 依 [畧訓]− <於> [㊣訓]臣 自 己 母 凡 踈 祖 衿 聲 奥 太 憶 措 恊 鈍 念 皇 王 欝 [畧訓]大 忍 <加> [㊣訓]歟 之 日 彼 漢 (獦) 哉 是 離 踈 姿 貌 容 歩 草 養 鶏 水 難 故 話 懼 畏 葛 豫 反 飄 都 楓 縵 蘰 潛 怒 惶 神 香 憐 摂 斜 [畧訓]梶 <紀> [㊣訓]木 樹 材 來 酒 城 衣 服 著 䎹 霧 昨 限 [畧訓]割 刻 <久> [㊣訓]來 座 椋 前 闇 晩 啄 種 按 細 奇 縛 隂 [畧訓]口 {囗+幺+戈≒國} 開 <氣> [㊣訓]毛 笥 食 (異) 殊 [畧訓]− <古> [㊣訓]木 樹 兒 子 此 是 來 茭 音 棹 如 腰 別 香 情 情 霂 服 卧 悉 袖 衣 蟋 故 [畧訓]起 <左> [㊣訓]令 多 清 逆 放 開 笑 前 割 障 塞 閉 埼 離 疎 避 叫 {足+参} 驟 {≒騷} 明 亮 幸 福 盛 冷 吟 候 浄 [畧訓]猿 <志> [㊣訓]為 己 不 標 繁 重 宻 茂 潮 數 及 染 思 偲 慕 𨼆 楚 沈 委 靡 終 表 瑞 領 數 [畧訓]足 石 <數> [㊣訓]栖 簀 簾 不 渚 為 裳 裳 座 居 次 形 儀 浴 小 冷 急 [畧訓]住 <世> [㊣訓]瀬 兄 迫 弟 塞 [畧訓]狹 <素> [㊣訓]麻 十 其 背 始 天 彼 袂 [畧訓]苑 <多> [㊣訓]田 手 客 羇 勝 直 正 靈 魂 發 䓁 遍 栲 劔 鵠 激 副 頓 邂 囘 [畧訓]− <知> [㊣訓]乳 千 道 路 徑 落 零 [畧訓]市 <都> [㊣訓]津 嬬 束 夫 朝 裏 綱 乍 茵 集 屯 曲 橡 [畧訓]− <天> [㊣訓]手 而 光 [畧訓]棄 立 <登> [㊣訓]戸 門 與 共 常 負 認 尋 徒 䓁 共 獲 地 動 [畧訓]跡 常 十 鳥 飛 止 迹 雖 求 <奈> [㊣訓]名 勿 無 莫 汝 菜 魚 不 哭 瀾 由 何 𢌁 業 吟 響 未 涙 𤁤 𨼆 [畧訓]七 去 嘆 鳴 並 雙 <爾> [㊣訓]煑 荷 似 丹 于 熟 和 柔 頓 薫 香 [畧訓]去 往 <奴> [㊣訓]野 沼 寢 宿 不 寝 睡 沾 [畧訓]去 往 <禰> [㊣訓]根 嶺 峯 寢 {穴+丬+𠬶} 睡 不 泣 哭 喧 鳴 啼 房 懃 [畧訓]姊 <能> [㊣訓]之 野 言 謂 告 祈 祷 泝 詔 [畧訓]− <波> [㊣訓]者 羽 葉 妣 椅 速 泊 {糸+幾} 服 延 蔓 早 始 當 皮 喫 極 竟 盡 芽 急 疾 愛 放 葬 許 [畧訓]早 速 石 <比> [㊣訓]日 火 氷 乾 檜 干 邊 閒 者 他 延 夷 孫 輝 耀 照 [畧訓]負 飯 <不> [㊣訓]生 太 落 零 深 振 廬 含 偃 栰 [畧訓]− <閉> [㊣訓]經 歷 重 隔 方 央 應 阻 閒 障 [畧訓]家 上 於 相 敢 <保> [㊣訓]穂 帆 百 欲 間 禱 乾 殆 僧 [畧訓]太 廬 <末> [㊣訓]真 閒 目 際 候 纏 巻 儲 貯 設 遣 至 及 幣 種 参 随 白 啓 奏 獻 奉 雜 亂 委 退 多 數 枕 砂 [畧訓]信 圓 <美> 📖「万葉用字格」は頭の整理用文献(補) [㊣訓]見 視 看 覩 監 相 御 酒 径 神 京 門 令 命 潔 帛 宦 [畧訓]海 水 臣 峯 <武> [㊣訓]将 親 咽 向 共 集 生 對 古 [畧訓]− <免> [㊣訓]女 眼 令 見 将 愛 食 喚 愍 [畧訓]− <母> [㊣訓]裳 藻 裙 以 方 望 主 鬼 杜 黙 𢌞 囘 語 [畧訓]面 念 思 <也> [㊣訓]哉 室 屋 差 闇 和 次 楊 賤 和 倭 [畧訓]楊 破 <由> [㊣訓]暮 晩 去 縦 𪢧 忌 寛 [畧訓]弓 <與> [㊣訓]夜 𫕟 世 代 好 吉 良 淑 縁 搓 夕 暮 夜 晩 因 數 𡚖 讒 等 [畧訓]− <羅> [㊣訓]䓁 [畧訓]荒 浦 卜 <利> [㊣訓]− [畧訓]入 有 在 <留> [㊣訓]− [畧訓]類 <禮> [㊣訓]所 令 [畧訓]村 入 <呂> [㊣訓]− [畧訓]圓 <和> [㊣訓]輪 吾 己 朕 言 稚 穉 海 渡 別 行 破 [畧訓]− <為> [㊣訓]井 居 坐 座 率 集 [畧訓]− <惠> [㊣訓]咲 [畧訓]− <遠> [㊣訓]緒 麻 小 少 苧[からむし] 男 士 岡 丘 [畧訓]−
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