「古事記」解釈[789](20230828)

■■■　「古事記」解釈 [2023.8.28]　■■■

[789] 太安万侶:「漢倭辞典」脚下

漢字部首の上部構成要素≪^▬:冠/屋根/頭≫について眺めたので、その対の下部≪_▬:脚/下≫も見ておこう。

尚、≪▮_:偏≫や≪_▮:旁≫が優先的位置付けにされていると見ない方がよさそう。その様な構成要素の種類と適応文字が圧倒的に多いというに過ぎず、漢字は見慣れると、見た瞬間に冠や脚がどうしても目に入るから、当該文字の重要性表示という観点では、全く逆かも知れないし。
ともあれ残念なのは、構成要素の文字使用箇所による大分類はできても、それぞれの表現上の違いについては語ることができていない点。中華帝国では、人口の0.1％に達しない支配階層としては丸暗記が一番手っ取り早いからほとんど顧みられていないが、倭人はイメージやニュアンスの相対コミュニケーション社会であるから、冠脚偏旁の意味するところを読み取っていたと思うが、それを推定するのはことの他難しい。(と言うか、一意的分類の部首分類を原則としたため、違いが全く読めなくなったという事かも。)
要するに、㕲⇔𪱳⇔杏⇔呆(「古事記」ではすべて非使用。)で部首をどう認定するかということ。

【儿】人脚
元兄光充先克児免党兀允兇兌兎尭兜
【𫶧/丿丨乚】𫶧脚
巟𥘅𠫝𡰭㐬宺　{荒}
【廾】二十脚　(廾≒廿凵)
弁弄弊
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【凵】下函　　(部首名は函繞。)
凵凶凹凸出函/凾
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【心】心脚　⇔【忄】立心偏【心】心旁心冠(吢)
忌志忍忘忠念怨急思恣怠怒恩恐恵息恋悪患悠悲惑意感愚慈愁想態慰慮憩憲懇懲懸忿怨恕悉惹惣愍愈慇懃慫慂慧慙慾憖憊憑懣　{応}
【⺗】下心　⇔【心】
恭慕忝
【火】火脚　⇔【火】火冠(𪢾) 火偏(畑) 火旁(秋)
羙䎡䙳𮦉　{苂}
【灬】列火(脚)　⇔【火】
点烈煮焦然無照煎熟熊熱烏焉烹熙燕　{為}
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【舛】舞脚　⇔【舛】舛冠(桀) 舛旁(桝)
舞舜
【皿】皿脚　⇔【皿】皿旁(㳑)
盆益盛盗盟監盤盂盈盍盒盥盪
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【大】大脚　⇔【大】大頭
大天夭夫夬　奐契奕奘奚奠奥/奧奨/奬　奏
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【山】山(脚)　⇔【山】山偏山冠
密仚冚旵𤕏𬑭喦
【貝】貝脚　⇔【貝】貝偏
貞負貢貨貫責貪貧賀貴貸買費貿資賃賛質賞賓賢貰賽贄贅贋
【曰】曰脚　⇔【日】日偏
書曽曹替
【氺/水】下水　⇔【氵/水】三水偏・【冫/冰】二水偏
求泰
【衣】下衣　⇔【衤/衣】衣偏
袋装裂製襲袈裟裳襞
【八】下八　⇔【八/丷】八頭
六共兵具典其冀
【鳥】鳥脚　⇔【鳥】鳥偏鳥旁
鷲鷺鶯鵞(⇔鵝)　{鷹}
【口】口脚　⇔【口】口偏
啓唇(⇔㖘)
【土】土脚　⇔【土】土偏
型塾
【手】手脚　⇔【扌/手】手偏
挙撃
【木】木脚　⇔【木】木偏
栄棄
【糸】糸脚　⇔【糹/糸】糸偏
索緊
【言】言脚　⇔【訁/言】言偏
誉警