■■■　「古事記」叙事的訓読 　■■■
㊤⓸㋔大國主神 ⑬[遣]天若日子
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7 是こ＿れ＿(を)以もちて　高たか-(き)
7 　　　　　　　御產巢みむす日ひ＿(の)神かみ＿と
5 　　　　　　天照あまてらす
5 　　　　　　　　大御神おほみかみ＿(は)
7 亦また　問→➰諸もろもろ＿の
7 　　　　神かみ等たち＿に←と-ふ(○)
　「
7 　　所遣→1→2➰葦原あしはら中なか＿つ
7 　　　國くに＿に2←つかは-し＿(し)
7 　　　　1←ところ之の　　天あめ＿の
6 　　　　　菩比ほひ＿の神かみ＿(は)
4 　　　　　　　久ひさ-しく(○)
5 　　　　　　　　不→復かへりごと
6 　　　　　　　　　奏まを-さ←ざり＿き(○)
2 　　亦また(○○○)
7 　　　使→➰何いづれ＿の 神かみ＿を
5 　　　　　←つかは-す＿が
　　　　　　　吉よ-し＿や
　　　　　　　　　」
3 爾ここに(○○)
7 思金おもひかね＿(の)神かみ
7 　　答こたへ＿て白まをす
　「
3 　　可遣→1→2➰天あま津つ(○○)
5 　　　國くに玉たま＿の
5 　　　　神かみ之の子みこ
7 　　　　　天あめ＿(の)若日子わかひこ＿を
6 　　　2←つかは-す1←べ-し(○)
　　　　　　　」
5 故かれ　爾ここに
3 　以→天あめ之の(○○)
6 　　　まかこ麻迦古弓ゆみ＿と(○)
3 　　天あめ之の(○○)
7 　　　はは波波矢や＿を←もちて
7 　　　　　　　賜→➰天あめ＿(の)若日子わかひこ＿に
4 　　　　　　　　←たま-ひ＿て　而ー(○)
7 　遣つかは-し　於是ここに
7 天あめ＿の若日子わかひこ
5 　降到→・→➰其こ＿の國くに＿に
5 　　←・←お-り・いた-り
4 卽すなはち(○)
7 娶→➰大おほ國くに主ぬし＿の
7 　　　神かみ之の女むすめ＿の
7 　　　　　　下照比賣したてるひめ＿を
5 　　　　　　　　　←めあはせ＿て
7 亦また　慮獲→1→2➰其こ＿の國くに＿を
4 　　　2←と-らむ＿と(○)
7 　　　　1←おもひはかり＿て
7 　　　　　　至→*于→八年やとせ←に*←いたり
5 　　　　　　　　不→復かへりごと
6 　　　　　　　　　奏まを-さ←ざり＿き(○)

-----------------------------------

5 故かれ　爾ここに
5 天照あまてらす
6 　　大御神おほみかみ＿と(○)
2 高たか-(き)(○○○)
7 　　御產巢みむす日ひ＿(の)神かみ＿は
7 亦また　問→➰諸もろもろ＿の
5 　　　神かみ等たち＿に
5 　　　　　←と-ひ＿たまふ
　「
7 　　天あめ＿の若日子わかひこ
4 　　　久ひさしく(○)
5 　　　　不→復かへりごと
6 　　　　　奏まを-さ←ざり＿き(○)
2 　　又また(○○○)
7 　　　遣→➰曷いづく＿の神かみ＿を
5 　　　　遣つか-はし＿て
6 　　以もちて　問→➰天あめ＿の(○)
5 　　　若日子わかひこ之の
7 　　　　淹ひさし留とど-まる
7 　　　　　所由よし＿を←と-はむ＿や
　　　　　　　　　　　　」

3 於是ここに(○○)
7 諸もろもろ＿の神かみ
3 　及および(○○)
7 思金おもひかね＿(の)神かみ
7 　　答こたへ＿て白まをす
　「
5 　　可遣→1→2➰雉きぎす　名な＿は
3 　　　鳴女なきめ＿を(○)
6 　　　　2←つか-はす1←べし(○)
　　　　　　　　」

7 時とき＿に詔のたま-ふ之ー
　「
6 　　汝いまし行ゆ-き＿て(○)
3 　　　問→➰天あめ＿の(○○)
5 　　　　若日子わかひこ＿に
2 　　　　　←と-へ(○○○)

5 　　狀:ありさま者は
7 　　　≪汝いまし＿を所→*以もちて
5 　　　　　使→➰葦原あしはら＿の
6 　　　　　　　中なか＿つ國くに＿に(○)
5 　　　　　　　　　←つか-はし＿し
4 　　　　　　　　　　　*←ところ者は(○)
5 　　　　言趣和→・→・→➰其こ＿の國くに之の
4 　　　　　　　荒振あらぶる(○)
5 　　　　　　　　　　神かみ等ども＿を
7 　　　　　　　　　　　　←・←・←ことむけ・やは-す
3 　　　　　　　　　　　　　　　之の者もの　也ー(○○)
3 　　　何なにそ(○○)
7 　　　　至→*于→八年やとせ←に*←いたり
5 　　　　　　不→復かへりごと
7 　　　　　　　奏まを-さ←ざり＿き≫　＿や
　　　　　　　　　　　　　　」

5 故かれ　爾ここに
7 　鳴女なきめ　自→天あめ←より
5 　　　　　降お-り到いた-り
3 　　　　　　　居→➰天あめ＿の(○○)
7 　　　　　　　　　若日子わかひこ之の門と＿の
5 　　　　　　　　　　湯津楓ゆつかつら＿(の)
5 　　　　　　　　　　　　上うえ＿に←を-り　而ー
4 　言→*➰委曲つばら-に如→(○)
6 　　天あま＿つ神かみ之の(○)
5 　　　詔命みことのり＿(の)
5 　　　　　←ごとく*←い-ふ

3 爾ここに(○○)
6 天あめ＿のさぐめ佐具賣(○)
5 　聞→➰此こ＿の鳥とり＿の
5 　　　言こと＿を←き-き　而ー
3 　　　　　　　語→➰天あめ＿の(○○)
5 　　　　　　　　　　若日子わかひこ＿に
5 　　　　　　　　　　　←かた-り＿て言い-ふ

　「
5 　　此こ＿の鳥とり者は
7 　　　其こ＿の鳴な-く音こゑ＿は
7 　　　　甚はなはだ惡あしき
3 　　故ゆゑ＿に(○○)
7 　　　可→射い＿て殺ころ-す←べし
　　　　　　　　　」
7 ＿と云い-ひ進すす-め＿て

4 卽すなはち(○)
7 天あめ＿の若日子わかひこ
6 　持→➰天あま＿つ神かみ＿に(○)
4 　　　所→賜たまは-り←し
- 　　　　←ところ＿の
7 　　　　天あめ之の波士弓はじゆみ＿と
7 　　　　天あめ之の加久矢かくや＿を
3 　　　　　　　　　　←も-ち＿て
6 　　射殺→・→➰其こ＿の雉きぎす＿を
5 　　　←・←い・ころ-し＿き

6 爾ここに　其こ＿の矢や(○)
7 　　自→雉きぎす＿の胸むね←ゆ
4 　　　通とほ-り＿て而ー(○)
5 　　　　　　逆さかしま＿に
4 　　　　　　　射い上あが-り(○)
7 　　　逮→1➰〔坐→2➰{天あめ＿(の)安やす＿(の)河かは之の
5 　　　　河原かははら＿に}
4 　　　　　2←ましま-す(○)
5 　　　　　　　　天照あまてらす
6 　　　　　　　　　大御神おほみかみ＿と(○)
7 　　　　　　　　高木たかき＿の神かみ之の
5 　　　　　　　　　　　　御所みところ＿に〕
4 　　　　　　　　　　　　　　　1←いた-り＿き(○)
2 是こ＿れ(○○○)
7 高木たかき＿の神かみ者は
2 　高　たか-(き)(○○○)
7 　　御產巢みむす日ひ＿(の)神かみ之の
5 　　　　　　別また＿の名みな

----------------------------------

7 故かれ　高木たかき＿(の)神かみ
7 　　取→➰其こ＿の矢や＿を←と-り＿て
6 　　　見め-せ者ば　血ち著→➰其こ＿の(○)
7 　　　　　　　矢羽やばね＿に←つ-き＿き
7 於是ここに　高木たかき＿の
4 　　　　神かみ　告つ-ぐ　之ー(○)
　「
4 　　此こ＿の矢や者は(○)
7 　　　所→賜→➰天あめ＿(の)若日子わかひこ＿に
4 　　　　　　　　←たま-ひ之し(○)
5 　　　　　　　　　　←ところ＿の矢や
　　　　　　　　　　　　　　」
4 卽すなはち(○)
5 　示→➰諸もろもろ＿の
7 　　神かみ等ら＿に←しめ-し
5 　　　　詔のたま-ふ者は
　「
3 　　或ある＿は(○○)
7 　　　天あめ＿(の)若日子わかひこ＿の
6 　　　　不誤→➰命おほせこと＿を(○)
6 　　　　　←あやまたなば(○)
6 　　　　　　爲射→1→2➰惡あしき神かみ＿を(○)
7 　　　　　　　2←い-る1←ため之の矢や之の
4 　　　　　　　　至いたら者ば(○)
7 　　　　　　　　　不中→➰天あめ＿(の)若日子わかひこ＿に
7 　　　　　　　　　　　←あた-ら・ず　　或ある＿は
5 　　　　有→➰邪よこしま-な(○○)
6 　　　　　心こころ←あ-ら者ば(○)
7 　　　　　　天あめ＿の若日子わかひこ
7 　　　　　　　於→此こ＿の矢や←にまかれ麻賀禮
　　　　　　　　　　　　　　　」
7 ＿と云い-ふ　而ー　取→➰其こ＿の矢や＿を
6 　←と-り　自→其こ＿の矢や＿の(○)
7 　　　　　穴あな←より衝つ-き＿て
7 　　　　　　　返かへ-し下おろ-せ者ば
7 　中→➰天あめ＿(の)若日子わかひこ＿の
3 　　寢い-ぬる(○○)
5 　　　朝床あさどこ之の
7 　　　　高胸坂たかむなさか＿に
7 　　　　　←あた-り＿て　以もちて
3 　　　　　　　　　死し-に＿き(○○)
　　　　　　【此還矢之本也】
7 亦また　其こ＿の雉きぎす
6 　　　　　不還かへらぬ故ゆゑ(○)
7 　　於→今いま←に諺ことわざ＿に
7 　　　　　　曰いは-く　雉きぎす之の
7 　　　　　　　　　頓使ひたつかひ　是こ＿れ　也ー

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