■■■ 「古事記」叙事的訓読  ■■■
㊥ ❾ 若倭根子日子大毘毘命
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----------------春日之伊邪河宮
5 若倭わかやまと
7   根子日子ねこひこ_おほ
7    毘毘びび_みこと_
4  春日かすか(○)
7   伊邪河いざかはみや_
5       ましまし_
5   あめ_した_(を)
7    をさめ_たまひ

----------------竹野比賣
7 _(の)すめらみこと_
4 旦波たには(○)
7  大縣主おほあがたぬし
2   _(○○○)
7    由碁理ゆごりむすめ_(の)
7     竹野たけの_比賣ひめ_
5      め-あはせ_
7 御子みこ_ 比古ひこ
5    由牟須美ゆむすみ_
4     みこと_(○)
5      う-み_たま-ふ

----------------娶伊迦色許賣命
7 また 庶母ままはは_
7  伊迦いか_色許賣しこめ_
4     みこと_(○)
5      め-あはせ_
3 御子みこ_(の)むすめ(○○)
7  御眞木みまき入日子いりひこ_(の)
7   印惠いにゑ_(の)みこと_
7  つぎ_(に)御眞津みまつ比賣ひめ_(の)
4     みこと_(○)
5      う-み_たま-ふ

----------------娶おけつ比賣命
5 また 丸邇わに_
5  おみおや_(の)
5   日子國ひこくに_
7    おけつ_(の)みこと
7     いも_(の)おけつ比賣ひめ_(の)
4     みこと_(○)
5      め-あはせ_
5 御子みこ_日子ひこ
5     います_(の)みこ_(を)
5      う-み_たま-ふ

----------------娶鸇比賣
7 また 葛城かつらぎ
7  垂見たるみ_(の)宿禰すくね
4   むすめ_(○)
5    わし比賣ひめ_
5      め-あはせ_
7 御子みこ_建豐たけとよ
5  はづらわけ_(を)
5      う-み_たま-ふ

----------------御子男王四女王
7 _すめらみこと_(の)
7  御子みこあわせ_
5   五柱いつはしら
     【男王四女王】

----------------御眞木入日子印惠命
5 かれ 御眞木みまき
5   入日子いりひこ_
7     印惠いにゑ_(の)みこと
5   あめ_した_(を)
7    をさめ_たまひ

5 _ 比古ひこ
5    由牟須美ゆむすみ_
5     みこみこ_(の)
5      大筒木おほつつき
5       垂根たりね_(の)みこ
5 つぎ_(に) さぬき
5     垂根たりね_(の)みこ
7 _ふた_はしら_(の)
7   みこむすめ_
5    五柱いつはしら_(は)
5       ましまし

----------------日子坐王
5 つぎ_(に) 日子ひこ
7     いま-す_みこ_
5      山代やましろ
5        荏名津えなつ比賣ひめ_(を)
5         め-あはせ_
5   また__
6    苅幡戸かりはたと(○)
7 あ-れ_ましみこ_
7     大俣おほまた_みこ
7  つぎ_(に) 小俣王をまた_(の)みこ
5  つぎ_(に) しぶみ_(の)
5      宿禰すくね_(の)みこ

6 また 春日かすか_(○)
5     建國たけくに_
5      勝戸賣かつとめ
3         むすめ(○○)
5     _沙本さほ
7      大闇見戸賣おほくらみとめ_(を)
5         め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
7     沙本毘古さほびこ_みこ
7  つぎ_(に) 袁邪本をざほ_(の)みこ
2  つぎ_(○○)
7     沙本毘賣さほびめ_(の)みこと
5  また__
7     佐波遅さはち比賣ひめ
     【此沙本毘賣命者爲伊久米天皇之后】
2  つぎ_(に)
7     室毘古むろびこ_みこ
2 また
7 ちか_淡海あふみ
7  御上みかみ_(の)はふり_
7   もちゐ_いつく
7    あめ御影みかげ_
7     ~かみむすめ_
5      息長おきなが_
7       水依みづより比賣ひめ_
5         め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
5    丹波たには_(の)ひこ
5     たたすみち
5      のうし_(の)みこ
7  つぎ_(に)みづ_
5     真若まわか_(の)みこ
5  つぎ_~かむ
5     大根おほね_(の)みこ
5  また__
5    八爪入やつめいり
5     日子ひこ_みこ
5  つぎ_(に)水穂みづほ_(の)
7    五百依いほより_比賣ひめ
7  つぎ_(に)御井津みゐつ比賣ひめ

7 また _おも_
7    おと_(の)袁祁都をきつ
7     比賣ひめ_みこと_
5         め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
5    山代やましろ
5     大筒木おほつつき_(の)
5      眞若まわか_(の)みこ
2  つぎ_(に)
7    ひこおす_みこ
2  つぎ_(に)
6    いりね_みこ(○)

4 おほよそ
(○)5  日子ひこいます
7   みこあはせて
7      _はしら_あまり
7      ひと_はしら_(の)みこ

3 かれ (○○)
5   大俣おほまた_
5    みこみこ
7     曙立あけたつ_みこ
2 つぎ_(に)
7     菟上うなかみ_みこ
2 _
7   曙立あけたつみこ
     【伊勢之品遲部君伊勢之佐那造之祖】
7   菟上うなかみみこ
     【比賣陀君之祖】

2 つぎ_(に)(○○○)
7   小俣をまた_みこ
     【當麻勾君之祖】
5 つぎ_(に)志夫美しぶみ
7   宿禰すくね_みこ
     【佐佐君之祖也】
5 つぎ _(に)沙本すもと_(の)
5   毘古びこみこ
     【日下部連甲斐國造之祖】
2 つぎ_(に)(○○○)
7   袁邪本おざほ_みこ
     【葛野之別近淡海蚊野之別祖也】
2 つぎ_(に)(○○○)
7   
室毘古むろびこみこ
     【若狹之耳別之祖】

5 _ 美知みち
5  宇志うし_みこ_(は)
4   丹波たには(○)
5    河上かはかみ
7     摩須ます_郎女いらつめ_(を)
5     め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
3    比婆須ひばす_(の)(○○)
5     比賣ひめ_(の)みこと
5 つぎ_(に)眞砥野まとの_(の)
5    比賣ひめ_(の)みこと
5 つぎ_ おと
5    比賣ひめ_(の)みこと
5 つぎ_(に)朝廷みかど_(の)
5    わけ_みこ_(は)
     【此朝廷別王者三川之穗別之祖】
5 _ 美知みち
5   宇斯うし_(の)みこ
5    おと_(の)水穂みづほ_(の)
5     眞若まわか_(の)みこ
     【近淡海之安直之祖】
5 つぎ_ ~かむ
7    大根おほね_みこ
     【三野國之本巢國造長幡部連之祖】

7 つぎ_(に)山代やましろ
5   大筒木おほつつき
7    眞若まわか_みこ_
7 同母弟いろど伊理泥いりね_
7   みこむすめ_
4    丹波たには(○)
7     阿治佐波あぢさは毘賣びめ_
5      め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
4   かにめ_(○)
7    いかづち_みこ
5 _みこ_
7 丹波たには遠津とほつ
7   おみむすめ_
7   _高材たかき比賣ひめ_(を)
5     め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
5  息長おきなが_
5   宿禰すくね_(の)みこ
5 _みこ_
5  葛城かつらぎ
7   高額たかぬか比賣ひめ_
5     め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
7   息長帯おきながたらし
7     比賣ひめ_みこと_
5 つぎ _(に)虚空津そらつ
7   比賣ひめ_みこと_
7 つぎ _息長おきなが
5   日子ひこ_みこ
     【此王者吉備品遲君針間阿宗君之祖】

7 また 息長おきなが_
5   宿禰すくね_(の)みこ
5    河俣かはまた_
5     稻依いなより毘賣びめ_
5      め-あはせ_
7 あ-れ_ましみこ_
7   おほたむさか_
4      みこ_なり(○)
     【此者多遲摩國造之祖也】

7 うへ_まを-し_
5  ところ_なる
5   建豐たけとよ_
5    波豆羅なみづら_
5     和気わけ_(の)みこ
     【道守臣忍海部造御名部造稻羽忍海部丹波之竹野別依網之阿毘古等之祖也】

----------------崩御
7 すめらみこと_
4  御年みとし(○)_(○)
7   陸拾むそ_とせ_あまり
5     みつ_とせ

----------------御陵
5 御陵みささき_
5  伊邪河いざかは
7   さか_うへ_あり 

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○是の天皇段は将に圧巻。詔勅の核とも言える、国造の祖を偽りなく皇統譜に組み込む作業の結実を見せつけているからだ。一般に、部族の口誦叙事とは祖から始まる系譜を詠うこと。それによって、今上部族長を寿ぐことで成り立っている。その祖が皇統譜と繋がったことになれば自動的に同一言語で紐帯を有する民族国家が生まれることになる。・・・📖下巻に記載の国造の祖 📖[10-15代天皇]に記載の国造の祖 📖9代天皇皇子系譜に記載の国造の祖 📖大和地区制圧期[2-8代天皇]に登場する国造の祖
📖中巻冒頭[初代天皇]で記載される国造の祖 📖天孫[上巻]を祖とする国造を眺めてみたいうまでもないが、大部族はこれを拒絶することもあるが、武力的に一大勢力を形成していれば、いかに朝廷と上首尾に併存していようが、分裂国家化の火種であることは間違いない。朝廷と物部や大伴との政治抗争は不可避ということ。

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