「古事記」[大帶日子淤斯呂和氣天皇-稱御名謂倭建命]

■■■　「古事記」叙事的訓読　■■■

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₅ 爾ここに　其そ＿の
₇ 　熊曾建くまそたける＿は
₅ 白まをし言こと
　「
₅ 　　莫動→➰其そ＿の刀たち＿を
₅ 　　　←な・うごか-し
₄ 　　　　＿たまひ＿そ(○)
₅ 　　僕やつかれ＿に
₇ 　　　有→➰白まをす言こと←あり
　　　　　　　　」
₇ 爾かれ　暫しはらく＿に
₇ 　許ゆる-し＿たま-ひ＿て
₇ 　　押お-し伏ふ-せ　於是ここに
₅ 白まをし言こと
　「
₇ 　　汝な＿(が)命みこと者は誰た＿ぞ
　　　　　　　　　」

₇ 爾かれ　詔のたま-は＿く(○)
　「
₇ 　吾あ者は坐→➰纒向まきむく之の
₇ 　　　　　　日代ひしろ＿の宮みや＿に
₅ 　　　　　　　←ましまして
₅ 　　所知→➰大八嶋おほやしま＿(の)
₃ 　　　　國くに＿を(○○)
₅ 　　　　　←しろしめす
₇ 　大帶日子おほたらしひこ
₅ 　　淤斯呂和氣おしろわけ＿(の)
₇ 　　　天皇すめらみこと之の
₇ 　　　　　御子みこ＿に＿して名な＿は
₇ 　　　　　　倭やまと男具那をぐな＿の
₅ 　　　　　　　王みこ＿なれ者ば　也ー
₅ 　意禮おれ　熊曾くまそ
₇ 　　建たける＿の二人ふたり
₅ 　　　不伏くだらざり＿(て)
₅ 　　　　無禮ゐやなし＿と
₆ 　　　　　聞看きこしめ-し而て(○)
₃ 　取と-り＿て(○○)
₇ 　　殺→➰意禮おれ＿を←ころ-せ＿と
₅ 　　　詔のたまひ　而て
₅ 　　　　遣つかは-し＿き
　　　　　　　」

₅ 爾ここに　其そ＿の
₇ 　　熊曾建くまそたける＿は
₃ 白まをす(○○)
　「
₇ 　　信まこと＿に然しかに　也ー(○)
₅ 　　　於→西にし＿(の)方かた→に
₇ 　　　　除→➰吾われ＿ら二人ふたり＿を
₅ 　　　　　←のぞ-き＿て＿は
₅ 　　　　　　　無→➰建たけ-く＿して
₇ 　　　　　　　　強こは-き人ひと→な-し
₇ 　然しかれども　於→大おほ
₇ 　　倭やまと＿の國くに＿に
₇ 　　　　益→➰吾われ＿ら二人ふたり＿に
₅ 　　　　　　←まうけ-り　而て
₇ 　建たけ-き男をのこ者は
₇ 　　　　　　坐ましまし＿て祁理けり
₅ 　是こ＿を以もちて
₅ 　　　吾われ獻→➰御名みな＿を
₅ 　　　　←たてまつ-る(○)
₇ 　自→今いま←より以後のち＿に
₇ 　　　應まさに　稱→➰倭やまと＿の
₇ 　　　　　　　　　建たける＿の御子みこ＿と
₇ 　　　　　　　　　　←なづ-け＿ける＿べし
　　　　　　　　　　　　　　　」
₅ 是こ＿の事こと＿を
₅ 　　白まを-し訖を-へ
₄ 卽すなはち(○)
₇ 如→➰熟にき＿し苽まこも＿の
₅ 　　振ふ-り折を-ら＿ゆ
₅ 　　　←ごと-く＿し　而て
₇ 　　　　殺ころ-し＿たまひ　也き

₂ 故かれ(○○○)
₆ 自→其こ＿の時とき←より(○)
₇ 　稱→➰御名みな＿を←なづ-け＿て
₇ 　　　謂→➰倭やまと＿(の)建たける＿の
₆ 　　　　　　　　　命みこと＿と←いふ
₇ 然しかるごとく＿に　而ー
₇ 　還かへり上のぼり之し
₃ 　　時とき＿に(○○)
₅ 　　　　山やま＿の神かみ
₅ 　　　　河かは＿の神かみ
₇ 　　　　及および　穴戸あなと＿の
₅ 　　　　　　神かみ＿は皆みな
₇ 　　　　　　　　言向ことむ-け和やは-し　而ー
₅ 　　　　　　　　　　參ま-ゐ上のぼ-り
₄ 　　　　　　　　　　　　＿たま-ひ＿き(○)

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