■■■　「古事記」叙事的訓読 　■■■
㊥⓮帶中日子天皇⓼伊奢沙和氣大神
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7 故かれ　建たけ＿の內うち＿(の)
7 　　　宿禰すくね＿の命みこと
2 　率→➰其そ＿の(○○○)
7 　　　　太子ひつぎのみこ＿を
2 　　　　　　　←ゐ＿て(○○○)
7 　　　　　　　　　為→➰將まさに禊みそぎ←す　而ー
6 經歷→・→➰淡海あふみ及および(○)
7 　　　　　若狭わかさ＿の國くに＿を
7 　　　　　　　　　←・←へ・めぐ-り之し時とき
5 　於→高志こし＿(の)前さき之の(○)
4 　　　　 　角鹿つぬか←に(○)
5 　　　　　 　造→➰假宮かりみや＿を
4 　　　　　　 　　←　つく-り＿て　而ー(○)
5 　　　　　　　　　　　坐ましま-せり
3 爾ここに(○○)
7 坐→➰其地そこ＿に←ましま-す
6 　　伊奢沙和気いざさわけ＿の(○)
5 　　　　　大神おほかみ之の
3 　　　　　　　命みこと(○○)
6 　見→*➰於→夜よる＿の夢いめ←に(○)
7 　　　　*←あらはれ＿て云い-ふ
　「
7 　　以→吾わ＿が名な＿を←もちて
6 　　　　欲易→1→2➰御子みこ之の御名みな＿と(○)
7 　　　　　　　　　　　2←か-へむ＿と1←おも-ふ
　　　　　　　　　　　　　　　　」
3 爾ここに(○○)
7 言禱ことほぎ＿(て)白まを-す之ー
　「
5 　　恐　かしこ-み＿て
7 　　隨→➰命みこと＿(の)←まにまに
5 　　　　　　易か-へ奉まつ-る
　　　　　　　　　　」
6 亦また　其そ＿の神かみ(○)
4 　　　　詔のたま-ふ(○)
　「
5 　　明日あす之の旦あさ
3 　　　應→+➰{幸→*➰於→浜はま←に(○○)
5 　　　　　　　　　　*←　いでま-し＿て
5 　　　　　　　獻→**➰易か-ふる名な之の
5 　　　　　　　　　　幣みてぐら＿を
7 　　　　　　　　　　　**←たてまつ-る}+←べ-し
　　　　　　　　　　　　　　　 　」

6 故かれ　其そ＿の旦あさ(○)
3 　　　幸行→*➰于→浜はま←に(○○)
7 　　　　　　　*←いでま-し之し時とき
7 毀→➰鼻はな＿を←こほ-てる
3 　　　　入鹿魚いるか(○○)
7 　　　　　　既すでに依→➰一ひとつ＿の
5 　　　　　　　　　　浦うら＿に←よ-せ
5 於是ここに　御子みこ
3 　　　令白→1→2➰于→神かみ←に(○○)
7 　　　　　　　2←まを-し1←よ-く云い-ふ
　「
3 　　於→我わ＿れ←に(○○)
5 　　　　給→➰御食みけ之の魚な＿を
3 　　　　　　　　　　←たま-へ(○○)
　　　　　　　　　　　　　」
4 故かれ　亦また(○)
5 稱→➰其そ＿の御名みな＿を
7 　　　　←とな-へ＿て　號→➰御食みけ津つ
5 　　　　　　　　　大神おほかみ＿と
3 　　　　　　　　　　　　←なづ-く(○○)
5 故かれ　於→今いま←に
3 　　　　謂→➰氣比けひ＿の(○○)
7 　　　　　　　大神おほかみ＿と←い-ふ　也ー
4 亦また　其そ＿の(○)
7 　　　入鹿魚いるか之の鼻はな＿の
7 　　　　　　　　血ち臰くさ-き故ゆゑ＿に
5 　號→➰其そ＿の浦うら＿を
4 　　　　　←なづ-け＿て(○)
7 　　　　　　　謂→➰血浦ちぬら＿と謂い-ひ＿て
7 　　　　　　　　　今いま＿に←→➰都奴賀つぬが＿と
2 　　　　　　　　　　　　　　　　←い-ふ　也ー(○○○)

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○角鹿での話は訳がわからぬ。
そもそも、＜一具喪船御子載＞の禊のために、何故にその地へ行くのか定かでない。("竺紫日向之橘之あはき原"が突如選ばれるのと同様。)関係がありそうなのは、唯一、母たる皇后の出自関連のみ。

さらに、地場の大神の夢告は＜御子＞と名前を交換しようというのだが、何と何なのか。神は御子に魚を貢ぎ、御子はそれに応えて＜御食津大神(氣比大神)＞と名前を与えるが、それを指すのか否か。
　●伊奢沙和氣大神：「以吾名欲易御子之御名」・・・
　　我給＜御食之魚＞⇔號＜御食津大神(氣比大神)＞　＠⓼伊奢沙和氣大神
もし御子の名前を与えたとしたら、それはどれか。品陀和氣命は大神から賜った名称なのだろうか。
　●生御子 大鞆和氣命(初所生時如鞆 宍生御腕故 著其御名) 亦名 品陀和氣命　　＠⓵穴門之豐浦宮

すでに、日子として、特別扱いされており、大神とはいえ、北陸道の地場神から皇位継承のお墨付きを頂戴する必要があるとも思えないし。
　●天照大神之御心:「凡此國者坐汝命御腹之御子所知國者也」　＠⓷建內宿禰:殯宮

何の情報も無い以上、勝手に想像せよと突き放していることになろう。

ただ気になるのは、血脈としては薄すぎる皇位継承が行われており、その系譜については全く記載されておらず、品陀和氣命が氣比大神の所で御子をもうけたことを示唆しているようにも思える点。
　●品太王 五世孫袁本杼命＠㊀御子【㉖ 袁本杼命段】

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