■■■ 「古事記」叙事的訓読  ■■■
㊦⑰[子]伊邪本和氣命
㊃伊呂弟水齒別命
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7 於是ここに 其そ_(の)伊呂弟いろど
5  水齒別みづはわけ_(の)
3    命みこと_(は)(○○)
7      參赴まゐり・おもむき
5   令→➰謁まみえ←しむ
3 爾ここに(○○)
7 天皇すめらみこと_は
5   令→➰詔おほせこと
5     _わたーし←しむ
 「
7   吾われ 疑→*➰汝な_が命みこと
7    若もしや⇔ 與→墨江すみえ_の
6     中なか_つ王みこ←と(○)
7       同→心こころ→おなじ⇔か
5        *←うたが-ふ乎を
7    故かれ 不→相言あひ・かたり
4     _せ←ざり_し(○)
         」

7 答こた-へ_て曰まを-す
 「
5   僕やつかれ者は
5    無→穢けがらは-し
5     邪よこしま_の
5      5 心こころ←な-く
5   亦また 不同→墨江すみえ_(の)
6     中なか_つ王みこ_と(○)
6      ←おなじ・から・ず(○)
          」

2 亦また(○○○)
5   令→➰詔おほせこと
5     _わたーし←しむ
 「
6   然者しからば 今いま(○)
7    還かへ-り下くだ-り 而て
3      殺→➰墨江すみえ_(の)(○○)
6       中なか_つ王みこ_を(○)
7        →ころ-し 而て 上のぼ-り
7   來こ-よ 彼そ_の時とき_は
6    吾われ必かならず(○)
7     相あひ言かたらはむ
        」

6 故かれ 卽すなはち(○)
4 還下→➰難波なには_に(○)
5  ←かへ-り・おり
3    欺→*➰所⇔{近習→}墨江すみえ_(の)(○○)
6     中なか_つ王みこ_の(○)
7       ←そばにつかへ之⇔し
5          隼人はやと 名な_は
5           曾婆訶理そばかり_を
7     *←あざむき_て云い-ふ
 「
3   若もし 汝な(○○)
5    從→➰吾あ_が言こと_に
    ←したが-は者ば 吾われ
7      為→➰天皇すめらみこと_に
3       ←な-り_て(○○)
7         汝な_を作→➰大臣おほおみ_に … or おほ-まへつきみ(左右内大臣)
3          ←な-し_て(○○)
5    治→➰天あめ_の下した_(を)
7     ←をさめ_む 那何いかに
          」

7 曾婆訶理そばかり答こた-へ
3 曰まを-す(○○)
 「
5   隨→命おほせごと_(の)
4   ←まにまに(○)
     」

3 爾ここに(○○)
5多おほき祿ろく
6  給→➰其そ_の隼人はやと_に(○)
5    ←たまはり_て
3     曰まを-す(○○)
 「
4   然者しからば(○)
5   殺→➰汝な_が王きみ_を
3    ←ころ-せ也ー(○○)
       」

7 於是ここに 曾婆訶理そばかり
7  竊ひそかに 伺→1➰己おの_が
7   王きみ_の入→2➰厠かはや_に
7    2←い-る_を1←うかが-ひ_(て)
5      以→矛ほこ_(を)←もちて
7       刺さ-し 而て 殺ころ-し 也き
7 故かれ 率→➰曾婆訶理そばかり_を
7  ←ひき-ゐ_(て) 上幸→➰於→倭やまと←に
7     ←のぼりま-し之ー時とき
5      到→➰大坂おほさか_の
5        山口やまくち_に
3          ←いたり(○○)

5 以為おむみらく   … or 思[おもえ]らく
 「
5   曾婆訶理そばかり_は
5    為→➰吾あ_が
5     ←ため_に
5       雖⇔有→➰大功おほ・いさを
7        ←あ-れ⇔ども 既すでに
6     殺→➰己おの_が君きみ_を(○)
4      ←ころ-し_き(○)
6       是こ_れ 不義よく・なし(○)  …義は儒教用語。
5   然しかれども
6    無な-き其そ_の功いさを_を(○)
7     ←むくいまつら_ず
5      可謂→1→2➰無→信まこと←な-き
5       _と2←い-ふ1←べ-し
5   既すでに 行→➰其そ_の
4    信まこと_を(○)
5    ←おこな-は_ば
4      還かへり_て(○)
6       惶→➰其そ_の情なさけ_を(○)
4        ←おそれ_し(○)
2   故かれ(○○○)
6   雖⇔報→➰其そ_の功いさを_に(○)
5    ←むく-ゆれ⇔ど
7     滅→➰其こ_の正身まさ-し・み_を  …正身は佛教用語。 or ただ・み
5        ←ほろぼ-さむ
          」

5 是こ_を以もちて
5  詔→➰曾婆訶理そばかり_に
5   ←のたまはく
 「
5   今日けふ 留→➰此こ_の間ま_(に)
5       ←とどま-り_て 而ー
7    先まず給→➰大臣おほおみ_の
4     位くらゐ_を(○)
5      ←たまは-り_て
5   明日あす上のぼり
5    幸いでませり
      」
7 留→➰其そ_の山口やまくち_に
5  ←とどま-り_て
4   卽すなはち(○)
5    造→➰假宮かりみや_を
4     ←つく-り_て(○)
5        忽たちまちに
4          為→➰豐樂うたげ_を(○)
6           ←な-し_たま-へり(○)

4 乃すなはち(○)
6 於→其そ_の隼人はやと←に(○)
5  賜→➰大臣おほおみ_の
4    位くらゐ_を(○)
5     ←たまは-り_て
7   百官もものつかさ_を
5    令→拜をろが-ま←し
7 隼人はやと歡喜よろこ-び
5  以為→*➰遂→➰志こころざし
3   ←と-ぐ_と(○○)
5    *←おむみらく

5 爾ここに 詔→➰其そ_の
4  隼人はやと_に(○)
5    ←のたまはく
 「
7   今日けふ 與→大臣おほおみ←と
7    飮→➰同おなじ盞うき_(の)酒みき
7     ←の-み_たまむ
       」

5 共とも_に飮の-み
5  _たまふ之ー時とき
7   覆→➰面かほ_を隱おほ-へる
5    大鋺おほまり_に
6     盛→➰其そ_の進すすめし(○)
5      酒みき_を←も-る
3 於是ここに(○○)
5 王子みこ先さき_に
5   飮の-み_たま-ひ
5     隼人はやと後のち_(に)
5      飮の-み_まつる

7 故かれ 其そ_の隼人はやと_の
5  飮の-み_し時とき
5   大鋺おほまり_に
7    覆→➰面かほ_を←おほ-ひ_て
3 爾ここに(○○)
7 取出置 →1 →2➰席むしろ_の下した_に
7  2←お-き之し劒つるぎ_を
7   1←と-り・い-で_て 斬→➰其そ_の
7    隼人はやと之の頸くび_を
6      ←き-り_たまひ_き(○)
4 乃すなはち(○)
5 明日あす上のぼり
5   幸いでませり
2 故かれ(○○○)
7 號→➰其地そこ_を←なづ-け_て
7  謂→➰近飛鳥ちかつあすか_と
2    ←い-ふ 也ー(○○○)


7 上到→→➰于→倭やまと←に←のぼ-り・
6   ←・いた-り_まし_て(○)
5    詔のたまはく 之ー
 「
5   今日けふ 留→➰此こ_の間ま_(に)
5       ←とどま-り_て
7        為→➰祓禊みそぎはらへ←し 而ー
7   明日あす參出まゐ・いで_て
3    将まさに(○○)
5    拜→➰�~宮かむみや_を
4     ←をろが-む(○)
       」
2 故かれ(○○○)
7 號→➰其地そこ_を←なづ-け_て
7  謂→➰遠飛鳥とほつあすか_と
2   ←い-ふ 也ー(○○○)

7 故かれ 參出→➰石上いそのかみ_の
5        �~宮かむみや_に
5          ←まゐ・いで_て
7       令奏→1→2➰天皇すめらみこと_に
6        2←まを-し1←し-め_き(○)
 「
5   政まつりごと
3    既すでに(○○)
7 7     平たひらげ訖を-へ_て
7      參上まゐり・のぼ-り_て
4      侍はべ-り_き 之_(○)
        」

3 爾ここに(○○)
5  召め-し入い-れ_て 而ー
7   相あひ語かたら-ひ 也き
7 天皇すめらみこと_は
5 於是ここに 以→阿知あち_の
7    直あたひ_を ←もちて
4    始はぢめ_て(○)
7      任→➰藏くら_の官つかさ_を
4      ←おほ-せ_て(○)
7      亦また 給→➰粮地たどころ_を
4       ←たまはる(○)

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