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■■■ 「古事記」解釈 [2023.1.25] ■■■
[歌鑑賞前駆]綾に吉愛男を
【伊邪那美命&伊邪那岐命】国生み
    伊邪那岐命詔 然者吾與汝行廻逢 是天之御柱 而 爲"美斗能麻具波比"
    如此之期 乃詔 汝者自右廻逢 我者自左廻逢
    約竟廻時 伊邪那美命先言

阿那邇夜志あやによし  袁登古袁をとこを
    後 伊邪那岐命言:
阿那邇夜志あやによし  袁登賣袁をとめを
  :
    故 爾 反降更往廻其天之御柱如先於是 伊邪那岐命先言
阿那邇夜志あやによし  袁登賣袁をとめを
    後 妹伊邪那美命言
阿那邇夜志あやによし  袁登古袁をとこを
5-(1-4)


綾に吉  素敵な
  愛しい
乙女を   少女であることよ
男を  男性(少男)であることよ

国生みに繋がる結婚の儀式用語として、男女が交わし合う言葉だが、これが歌に繋がる原初ということになろう。

その切っ掛けは、男女間の身体の物理的違いの確認。その結果、男の余っている部分を女に差し入れ塞ぐことにする。えらく無感情で即物的な意思決定。
その行為に至るには儀式が必要となるとはいえ、結婚とは、単純に"美斗能麻具波比みとのまぐはひ(御處交合)"を意味していそう。

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