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2000.3.2
 
 


秘密保持契約のベストプラクティス…

 経営幹部の「外部技術によいものがあれば、自前主義にこだわるな」という発言に応え、ベンチャー企業の訪問を愉しみにする研究者も増えてきた。ベンチャーとの付き合い方のノウハウも蓄積されてきたようだ。

 あるベンチャー企業の話によれば、エレクトロニクス企業10社を訪問したが、厳格な秘密保持体制の企業が多かったという。

 もっとも、例外的な企業が2社あったそうだ。会合で、出席者が自分のペンで秘密保持契約の規格用紙に即座にサインして渡してくれたという。その後、すぐに議論が弾んだという。お互い、裏話までしあって、技術者冥利につきたとのことだ。研究開発のアイデアまでもらったのだという。

 ところが、その後訪れた、8社は、全く違ったという。秘密保持契約のフォーマットと仕組みを説明してくれ、次に連絡の約束をしただけだったという。数多くの技術者が参加した会合だったが、秘密保持契約は自分達の権限ではないのだそうだ。厳格な仕組みなのである。ベンチャーとしても、自社技術を公開できないので、具体的な話はほとんどできなかったが、参加者は満足してくれたという。

 後日、聞いたところ、この8社にも、その後の対応にバラツキがあった。
 早い契約は1週間以内、半年近くかかったものもあるという。平均すれば1〜3ヶ月だという。
 このベンチャーによれば、秘密保持契約の『ベストプラクティス』は、徹底的な分析・検討が1ヶ月でできること、とのことだ。


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