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2004.6.1
 
 


「アメリカの真似はよせ!」…

 「好きでアメリカの技術の後追いや、真似などしている訳ではない。先行者と戦うことを要請されれば、他に道はあるまい。」というのが、研究者の主張。

 基本特許を先に取得されているのに、その分野で戦えと言われれば、特許逃れや、応用特許で戦うしかないという理屈だ。しかし、この状態をいつまでも続けている訳にもいくまい。

 経営幹部も、こうした風土を変えようと必死になっているようだ。そこで、「アメリカの後追いや物真似はやめよう!」と研究者に呼びかける。

 これが完璧な逆効果。技術陣の失笑を誘っている。

 経営幹部が、アメリカ企業の経営手法を取り入れようと必死になって動いているのを、見ているからだ。しかも、経営方針の説明にあたって、よせばいいのに、経営のモデルとして、米国企業の名前をあげる。誰が見ても物真似である。

 「わが社は、トップからボトムまでアメリカ企業の物真似ですから」と、しらけた声が聞こえる。


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