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2000.11.18 |
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年功序列制度打破…年功序列(というより、実態は入社年次による昇進制度)をやめようという声は昔からある。とっくの昔から実行していると語る企業も多い。しかし、実態はピンからキリまである。最近、ピンとキリが同居している企業の話しを聞くことができたので、ご紹介しよう。 「ピン」の例は、大型プロジェクトのリーダーに30代が登場したこと。 今までなら、こうしたプロジェクトでは、役員クラスが総括責任者で、当該分野の部長クラスがリーダーだった。50代が顔であった。もちろん役員は名目的なものである。部長は管理だけで、実質的な仕事をしている訳ではなかった。実質的にプロジェクトをきりもりするのは、40代後半の本社スタッフだった。 本当に技術がわかる若い人を登用することで、早い意思決定ができるようにしようという試みらしい。従来の常識を破った動きだと、教えてくれた。 企画部門のスタッフも、画期的なことが起きた、と自慢げだ。 本当なのかを確かめるために、当該プロジェクトメンバーに聞いて見た。間違いないようだ。 しかし、ここで「キリ」を発見してしまった。 若いプロジェクトのリーダーにとっては高年齢のメンバーは使いにくいから、メンバーはすべてリーダーより若いという。高年齢層の貴重なスキルも欲しいのだが、プロジェクトは上手く動かないから、年齢制限したというのだ。 年次制度は若い層に脈々と受け継がれているらしい。そして、「画期的」とされる動きにも年次制度が使われたのである。 苦笑いの目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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