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2001.4.6
 
 


執念の後追い研究…

 大学は基礎研究に励むべきだ、との声が、あちこちであがるようになった。大学の研究室は、コピー「研究」をやめ、世界に冠たる仕事をすべきだと主張する人も多い。

 ところが、先日驚くべき話を聞いた。堂々と後追い研究を進めている「有能」な教授がいるという。しかも、政府からの資金援助を得ているそうだ。

 日本が遅れている分野なので、キャッチアップのために仕方なく後追い研究をしていると思って話をきいていたら、大違いだった。驚いたことに、日本が圧倒的に進んでいる分野なのだ。しかも、先を走っているのは日本の大企業だという。
 企業の後追い研究を大学が公然と進めている。しかも、先を進む企業の技術は公開されていない。独自に類似技術を開発して、追いつくしかない。目的は全く同じだから、コピーを急いで作る仕事である。民間企業のセンスとは違い、大学で行えば、コピー仕事も「研究」と考えるらしい。

 日本企業に追いついて、ベンチャーでも作って企業と競争するつもりなのだろうか?


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