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2002.2.3
 
 


ナノテク景気…

 またもや、ナノテク景気の風が大学・研究所に吹いている。

 ナノテクに関係するテーマを早く提出しろ、との緊急要請が突然回ってきたという。
 もともと、そうした観点の研究開発テーマを暖めていた訳ではないし、急に言われて、新テーマ案出ができるものでもなかろう。当然、多くの研究者は対応できない。
 その一方、このような千載一遇のチャンスを活かすべく、大型装置購入を含んだお金が嵩む計画を提出する研究者も存在する。しかし、時間がないから、内容を詰めた計画策定はできない。予算消化に適した「作文」型の企画書が横行せざるを得ない。
 これで、どうしてナノテク振興に繋がるのか、研究者が疑問に感じるのは当然といえよう。

 こんな実情を、笑いながら外部の人に語る研究者が現れ始めた。いつまでも、このようなことを続けていてよいのか、悩む研究者もいるようだ。
 これが、大胆な変革に向けて、研究者自身が動き始める兆候だとよいのだが。


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