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2002.2.12 |
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日本人は勤勉か…日本人は勤勉だと聞かされ続けてきた。本当だろうか。海外の人達と付き合っている仲間の体験論から見れば、これはウソである。米国のビジネスマンは本当によく働く。 米国では、電話といえばボイスメールだ。(24時間留守録可能で、どこからでも聞けるし、沢山の人に送れる。)協議の前には、指示・連絡事項があるから、必要な対応を事前に行っておく必要がある。従って、朝の出社は早い。朝食、昼食、夕食がビジネス・ミーティングを兼ねることは珍しいことではない。1日のスケジュールはびっしりと詰まっている。(業界仲間懇親会・顧客接待・部下の報告会で一杯な日本の役員スケジュールとは違い、実質的なビジネスの会議ばかりである。) 緊急ではないEメールを処理するのは、当然ながら、帰宅後である。夜、メールを返信するのが常態である。 週末は、来週全体を考え、解決すべき重要課題を整理し、戦略を練る。遊んでいる訳ではない。 明らかに、IT化で、米国は強烈な労働強化を実現している。 一方、日本のIT化は、遊び文章のケータイ・メールと移動中の電話が中心である。相手の状況などお構いなしに携帯電話し合っているにもかかわらず、ビジネスの動きが合理的になったと絶賛する人ばかりだ。なかでも、管理職層の態度は圧巻だ。未だに、Eメールがどうやら打てる程度なのに、IT化に対処していると考えている。 米国のマネジメント層は自分でメールを書くのは当然だが、多くの人は、プリゼンテーション用資料も自分で作成する。短時間で説得ある資料をどう作るかが、マネジメントとしての能力と考えているから、スキルも磨かれる。米国ビジネスマンにとって、パソコンは不可欠な道具だ。使えない人は落ちこぼれるから必死なのだ。この生活ぶりを目にすると、とても日米を比較する気にならない。 日本のマネジメント層は、ようやく自宅にパソコン設置という状況。しかも、ついにADSLを入れた、と会社で自慢する。驚くべきセンスである。家ではテレビ番組を見るだけだったが、これからはネットサーフィンも楽しむのだ。日本人は、どこが勤勉なのだろう。 苦笑いの目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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