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2004.7.8
 
 


リフレクソロジーにも規制…

 健康増進・ストレス解消型ビジネスは絶好調のようだ。こうした関係のサービス産業で、商売上手な人は軒並み高額所得者になっているそうだ。

 「多分、うちのオーナーも高額納税者でしょう。」・・・と語ったのは、東京・青山のリフレクソロジー店の足裏マッサージ担当者である。この仕事も長いという。
 給与も悪くないし、五月蝿く言われないから、気に入っているそうだ。

 何故それほど儲かるのか聞いてみたら、当たり前のことを、何故わからないのか、怪訝な顔をしながら答えてくれた。
 設備は、せいぜいベッドとソファー程度だし、従業員は規制がないから素人でよい。すぐに商売ができる。にもかかわらず値崩れがなく、1時間6,000円の相場がすんなり通るのだという。しかも、素人を教育するのが面倒なら、派遣者を使う仕組みもあるそうだ。
 お客さんさえ入れば、膨大な利益が見込める商売らしい。

 他の業界では、こんなことは、とても考えられないという。

 例えば、近辺で、名が売れている新興ビューティ・サロンのカット・アンド・ブローが約4,000円、カット・カラー・パーマになると約20,000円が「定価」だという。流行っている店では、これに指名料が加算されることもあるそうだ。
 ところが、最近は、半額といった、割引による集客作戦が目立つという。
 名目上なら、ビューティ・サロンも1時間で6,000円といったところらしい。設備にお金をかけ、理美容の専門技術者を抱えていても、時間単価はかわらないのである。

 もっとも、割引価格といっても、実態は、顧客の支払い金額が増える仕組みだという。魅力的なサービスや、購入したくなるような商品を勧められ、割引メニューだけの人は稀らしい。
 お蔭で、ビューティ・サロンの従業員は売り込み能力が要求されるらしい。

 この従業員氏によれば、リラクゼーション・マッサージ業界にも規制が導入されるそうだ。全くの素人がマッサージを行っているのが問題視されているらしい。

 確かに、専門家にとっては不愉快だろう。
 この近辺での、指圧・マッサージ・鍼灸といった専門家の治療院の料金が、1時間で5,000円なのだ。正真正銘の医療技術サービスの方が、素人も混じるサービスより安価なのである。

 話してくれた従業員は、面倒な資格制度ができたら、他の仕事を探すつもりだという。
 ・・・こうして、活力が蝕まれていくのだろう。


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