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2005.3.1 |
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ドライカット技術の到来を知る…「ドライカットは技術革新だね。」と言ったら、切削油を使わない高速加工機械の話と誤解されてしまった。 実は、ヘアカットの話である。 この分野も技術革新が進んでいる。髪の毛をぬらして切るウェットカットから、乾いた髪をカットするドライカットに変わってきたのである。 ウリははっきりしている。 ウェットカットっだと、最後にブローで仕上げることになる。専門家にブローしてもらい、素晴らしい出来であっても、帰宅して頭を洗ってから自分でブローすると全く違うスタイルになってしまうのが普通だった。 このため、朝のブローに長時間かける人もいたのである。 一方、ドライカットなら、専門家が作り上げたスタイルがそのまま家庭で甦る。 といっても、簡単にできるものではない。髪のボリューム、重なり具合を考慮しながら、スタイルを作らなければいけないからである。 ヘアサロンビジネスは満開のようだが、こうした新技術の発信地は相変わらずNEW YORKのようだ。 NEW YORKのサロンは、人種、職業、収入レベルに応じて様々な棲み分けができている。しかも、カットする人はスタイリストでもあるから、フリーランスであるのが普通である。一旗あげるためには、挑戦的に取り組まざるを得ないから、新しい動きは常に発生している。 巨大サロン、スパ併設、専門分野特化サロンなど、様々な取り組みがなされている。 そして、顧客もよく勉強する。(1) ヘアスタイルが自分の価値を高めるとの認識があるからだ。どのように価値を高めるか始終気にかけていると言ってもよいだろう。 青山近辺でのサロンの興亡を見ていると、日本もようやくその段階に差し掛かっているようだ。 なかには、「美容師はサービス業のナンバーワンである」として、お客様が仕事を成功させる手助けをするための有益な情報提供を行なうサロンもある。(2) ヘアカット技術そのものではなく、情報こそがすべてだ、というのである。 要するに、技術やセンスだけでなく、対人関係を磨くべく、日々研鑽に励む美容師を育成することで、成功を収めているのである。 日本の伸びているサービス業は凄い。 --- 参照 --- (1) 例 http://www.hairboutique.com/tips/tip10092.htm (2) 金井豊「すべては記憶に残るサービスのために―最先端ヘアサロン『RITZ』がなにをやっているか 」フォレスト出版 2004年 苦笑いの目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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