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2006.4.5 |
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安全を担保できない会社…「安全最優先」など、言われなくても当たり前だ、と言う技術者は多い。しかし、それでは安全とは何かとたずねると、曖昧な答えしかできない人が多い。これで安全が担保できる訳がない。 ・・・などと言う事は昔から言われていたことだ。 汗まみれになって、現場で働けば、そんなことは自然に体得するというのが日本企業の特徴だった。 ところが、最近はそうでないようだ。 安全に関する基礎知識を欠く人が采配をふるっている組織の話を耳にした。 経営トップから、安全重視のお達しがでて、役員が現場にやってきたという。これだけの話なら至極結構なのだが。 この役員氏、機器や部品の調達に当たっては、高価でも長寿命のものを使うように、と指示したという。コストが嵩んでも、安全性を重視した調達をするように、との考え方を披瀝したそうだ。 当然ながら、動揺が走ったという。 今まで、コストダウンに走っていたのを、180度方向転換したからではない。 余りに無知なので、一同、驚いたのだ。 唖然として、反論する気にもならなかったという。 言うまでもないことだが、解説しておこう。 寿命は、安全とは全く異なる概念である。寿命が長いと安全性が高まる訳ではない。 寿命が長い機器や部品を使ったところで、故障がなくなる訳ではない。設計者は、事故が発生しないように、点検やメインテナンスの仕組みを考える。安全性を左右するのは、点検やメインテナンスのやり方であって、寿命ではない。 オーバースペックは、安全性にプラスに働く訳ではない。 苦笑いの目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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