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2009.2.18
 
 


もう、どうにもならぬ・・・

 Washington Postに“Japanese Economy, Leader Both Sinking”(1)との記事が掲載された。

 これが世界中で読まれているのである。
 内容は単純。

 経済成長率は大幅なマイナス。輸出の落ち込みは激しい。海外市場の冷え込みだけでなく、大幅円高で苦しいのである。お蔭で、日本を代表するような大企業は記録的な赤字。
 すでに、首相のリーダーシップは失われており、支持率が10%を切った。
 そして、財務相がG7の記者会見で醜態を晒し辞任。それも、当初は首相が辞任不要と語り、次は当人が法案通過後辞任と表明。

 その法案にしても、首相が旗を振ったものだが、世論は、現金給付を求めていないし、経済にも影響力なき施策と見ているもの。
 しかも、小泉元首相も疑問視。
 ・・・“Koizumi's unusually harsh words -- he has called some of Aso's comments "laughable" and has questioned his competence to contest an election -- suggest that the prime minister may be forced to resign.”

 誇張など一つもない。

 ともかく、財務相の醜態は最悪だった。しかもその弁明が悪い。自分の意志もコントロールできないと思わせるような発言。
 しかも、公衆の面前で酔態を見せる人物とのイメージが固まってしまった。
 これは、エリートとして扱われないということ。政治家失格である。
 しかも、首相が、それを容認したと伝わったのだから、どんな反応がでるかはいわずもがな。

 世界中で、新聞社の記事や記者ブログにYouTubeの映像が貼り付けられているのだからどうにもならない。(2)

 こうなると、解決策は3大臣兼務者に、もう一つの役職を当てはめるしかないか。

 --- 参照 ---
(1) Blaine Harden: “Japanese Economy, Leader Both Sinking” Washington Post [Feb. 17 2009]
   http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/02/16/AR2009021600777.html?hpid=sec-business
(2) Robert Mackey: “Popular Video Search: ‘Drunk Finance Minister’” NewYork Times [February 17, 2009]
   http://thelede.blogs.nytimes.com/2009/02/17/japans-finance-minister-says-he-was-not-drunk/
   Justin McCurry : “Japanese finance minister resigns after slurring his way through G7 briefing” Guardian [16 February 2009]
   http://www.guardian.co.uk/world/2009/feb/16/japan-minister-drunk-allegation
   Doug Stanglin: “Japan's finance minister resigns after denying he was drunk” USA TODAY [February 17, 2009]
   http://blogs.usatoday.com/ondeadline/2009/02/japans-finance.html
   Leo Lewis: “Comment: Politicians and the press are as guilty as Shoichi Nakagawa” Times [February 17, 2009]
   http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article5751777.ece


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