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■■■ 聞き耳アワー 2013.6.10 ■■■
 
 

健診で頂戴する貴重なアドバイス

電車のなかで、中年のサラリーマンらしき人々が、嬉しそうに、弾んだ声で話をしていた。どうも出張途中らしい。

ワールドカップ出場を決めたサッカー試合が話題かと思いきや、会社での健康診断の話。
言うまでもないが、問題なくてよかったヨというのではなく、AもBもほとんどなかったよ、アハハ、という調子。要するに、要治療だったゼ、どうだ凄いだろうというもの。

愉快な出来事とはとうてい思えないのだが、どうも、ついに皆の仲間入りだから、大歓迎してくれヨということらしい。
当然ながら、周囲はソウカ、ソウカと大いに盛り上がっている訳である。

何が、驚いたかといえば、様々な検査項目の専門用語と数値の見方が飛び交っていたこと。アンチョコなどなくても、全員が理解しており、しかも自分のここ数年のデータを覚えていること。
イヤー、日本の教育の素晴らしさを見せつけるようなシーンだった。

なかでも、盛り上がったのは、健診結果を踏まえた、医者のアドバイスをもらったシーンの話題。

こんな調子だった模様。
 医者:  運動しないのですか?
受診者:  つきあいゴルフ以外に、していません。
 医者:  毎日、30分以上運動するようにしましょうネ。
受診者:  ハイ。
 医者:  お酒を毎日飲んでいるようですが?
受診者:  半分仕事みたいなものですから。
 医者:  1日1合内で、休肝日もつくりましょうネ。
受診者:  ハイ。
 医者:  夜遅く食事しているようですが?
受診者:  家に帰ると10時近いので。
 医者:  寝る前に食べないようにしましょうネ。
受診者:  ハイ。
もちろん、まだまだ続くのである。
文字で書いたのではニュアンスは伝わらないが、医者の声色と独特な言い回しを真似しているのと、「ハイ」表現がえらく受けていた。

そして、結論が一致した模様。・・・
会社に来る健康診断の医者って大変な職業だナ。毎日毎日、こんなことしているんだから。ストレス溜まって、とてもやってられないゼ。

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