各国観光客のお好み(20130702)

■■■ 2013.7.2 ■■■

各国観光客のお好み

FTのようなインターナショナル紙やBBC等は別だが、どうしても英国紙はドメスティックな印象を感じてしまう。"Are You a British Expat in Japan?"的な広告が煩いせいもあるが。
しかし、国際比較や、本質を突いたような各国の国民性に係わるジョークはピカ一なのでは。特に、データに語らせる手法が多いのでつい引き込まれる。まあ、この当たりの評価はヒトによるが。
小生の見るところ、日本紙は比較記事といえば真面目モノだらけ。しかも、いかにも初めからできあがっていそうな解説にあわせたかのようなデータ引用が多い感じ。多分、「ホラ、やっぱり」的な記事が、編集者に好まれるからだろう。

最近の出色版は、テレグラフ紙の、フランスの観光業務用マニュアル内容紹介記事。
なるほどこりゃほとんどカリカチュアと関心するが、それが現実だから尚更面白い。記事より、次のサイトの表紙イラストの"日本人"が視覚的で上出来。ご想像がつくと思うが、やはり買い物シーンだ。大真面目に作成したものだけに、その余りのステレオタイプ表現に、思わず笑ってしまう。
→ Do you speak Touriste?　le nouveau Pari!s/CCI PARIS ILE-DE-FRANCE

マニュアルは各国別に結構細かい指摘があるようで、内容的には以下のようなものらしい。・・・
【British】 like to be called by their first names", eat breakfast from 7.30-8.30am, lunch at 12-1pm and supper at 6-7pm
【Belgians】 Prefer budget hotels and Wi-Fi
【Germans】 Enjoy cleanliness and a handshake
【Dutch】 Look for free things; enjoy digital information
【Americans】 Expect quick, personalized service; fluency in English
【French】 Enjoy sampling international food; don't want to be considered a "tourist"
【Italians】 Eager to explore; welcome attention on their kids・・・"impatient"
【Spanish】 Look for free things["lookout for freebies"]; eat dinner between 9 p.m. and 11 p.m.
【Brazilians】 Like physical contact and taxis・・・"easily tactile"
【Japanese】 Often need to be reassured; never complain; bow frequently
【Chinese】 appreciate original luxury shopping suggestions; require nothing more than a smile and a "ni hao" to consider you agreeably polite

ざっと眺めてみると、自分の体質がわかってくるので、実に参考になる。
食事時間では英国人気質、清潔好きではドイツ人気質、珍しい料理の試食を楽しみ、観光客扱いされるのを嫌う点ではフランス人気質。
一方、贅沢品に興味は薄いし、タクシー乗車を避け、夜遅くの夕食は辛いし、細々とした個人的アドバイスは煩わしく感じるから、中国、ブラジル、スペイン、米国の人々とはかなり嗜好が違うことがわかる。
なるほど、そういうことかと妙に納得したりして。

ハハハ。
結局のところ、こんなことが好きなのが英国人気質ということで、それを身に着けてしまった訳か。

(記事)
Paris tries to befriend tourists ... by stereotyping themBy James Durston, CNN　June 21, 2013 -- Updated 1436 GMT
The Paris guide to tourists: Britons informal, Italians impatient, Brazilians tactile　By Henry Samuel, Paris　4:20PM BST 19 Jun 2013

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