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■■■ 聞き耳アワー 2013.7.5 ■■■
 
 

健康長寿への取り組み方

電車で、70歳前後とおぼしき女性軍団が飲み食い、ペチャクチャ。亭主を家に置いてきて温泉小旅行ということらしい。実に楽しそう。
結構、深刻な話題ではないかと思うものでも、なんのその。

切欠は、一人の発言。
「そういえば、○○さん、どうしてこれなかったの?」

一瞬、沈黙。
「あら、知らなかったの。
 去年、ボケちゃってサ、
 家に居られなくなって施設よ。」
「えー、あの人が!」
「そうなのヨ、・・・」

ということで大いに盛り上がりを見せたのである。
その○○さんは、このなかで一番若いだけでなく、健康第一だったらしい。

「私なんか、ビールぐぐっとだけど、
 ○○ちゃん、毎日赤ワイン一杯だけだったのよ。
 体に良いんだというんで。」
「そうそう、水も特別なの飲んでるって言ってた。」
  U
「運動だって、毎日プール通いヨ。
 なにが悪かったのかしら。」
  U
「そういえば、頭の体操本を持ち歩いていたネー。
 ボケ予防ヨって言ってたけど、どうなのかナー。」
  U
と次々と出てくる。

で、「ま、しょうがないわネ。」であっさりとお話は終了。

聞かされている方は結構ためになった。その、○○ちゃんだが、ボケなくても、いかにもガンにやられそうなタイプたからである。もちろん、小生の見立てというか、偏見で評価したからだが。

医者が示す健康のためのガイドラインとは、統計から導かれたもの。ヒトはそれぞれ千差万別であり、それを遵守すると、特定の個人が健康になるとの保証はない。マクロでは正しいが、ミクロは別。せいぜいが、確率的にその方がよさそうですよというだけで、外れるかも知れない。
そもそも、真面目に、ガイドラインを100%守れるヒトなど、小生は数%しかいないと見ており、そういう人は標準とは異なる体質の可能性が高いから、ハズレ籤を引くかも。
ご存知のように、タバコは健康にえらく害を及ぼす。しかし、喫煙者の長寿者が存在することもこれ又事実。プラスに働く人もいる訳だ。そのため、その真似をして肺癌で早死にする人も少なくない。

要するに、重要なのは自分の特性を知ること。それを踏まえて生活を設計せず、ガイドラインを鵜呑みにするのはどんなものか。
その観点で、自分はプラセボが効くのか知っておくのは悪くない。(それが、わからない人は、糸につけた五円玉をぶら下げ、自分の意向を念ずると、自然に動くか試すとよかろう。)もし、その口だとすると、○○ちゃんのようにならないようによくよく注意した方がよかろう。その理由は以下からお察しのほど。

○○ちゃんは、健康を維持するために、傍目には確かに頑張ったのだが、小生に言わせれば、それは「老い」の促進そのもの。なにせ、せっかく保有している思考能力を押さえ込むことに日夜努力している訳だし、本能的な感覚を呼び覚ましたりしない日々を送っていることは間違いないからである。
小生は、こういうことをすれば確実に「老い」が早まると考える。温室に入ろうと画策するのは逆効果で、自分に合った方法で鍛えるのが一番。

「老い」を以下のように考えている訳。
 痴呆・・・思考が面倒となり、神経細胞がそれをサボル。
 癌・・・癌細胞を叩く役割を担う筈の免疫機能が弱体化。
 糖尿・・・細胞のインシュリンへの反応が鈍化。
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