>表紙 >目次 | ■■■ 聞き耳アワー 2014.1.29 ■■■ | |
| 合理的効果話のリスク午後2時近くの温泉場行きの電車に乗っていた時のこと。 小生は山側の座席に一人で座っていたのだが、海側に、遅いお昼御飯を食べているご夫婦がいらした。普通なら気にも留めないのだが、そのお弁当から美味しそうな香りが漂ってきたので、どうしてもそちらに関心がひきつけられたのである。 高級弁当らしい。 「まあまあだけど、値段の価値ないわよネ。」 「わざわざ寄らずに、コンビニでよかったナ。」 ・・・高価な割りに味付けが今一歩との辛辣な評価。 その後、ひとしきり健康食の話題。 弁当も健康増進効果のほどで採点されることがわかった。味は今イチでも、ヘルシーと見なせるものを選ぶらしい。 ただ高い値段でも購入する理由は、高品質食材を使用しているとか、健康寄与の特別なお数が含まれるということではないようだ。あくまでも味への期待。ヘルシーな割りに美味しい"筈"ということ。 換言すれば、ヘルシータイプに味は期待できないと考えている訳だ。 なかなか合理的な見方をするものだと感心して聞いていたが、次の話題が、エステ。 「あなた、あそこのエステ凄いのヨ。」 「穿けなくなったGパンが入ったんだから。」 どうも、高級サロン的な個室で、脂肪がたっぷりついた下腹をじっくりと揉み解してもらったらしい。 エステ代金でかなりの出費になるものの、大枚はたいて買ったビンテージGパンが使えるとなればコリャ安いという理屈。 さあ、これにどういう反応がもたらされるか。 小生の予想は大ハズレ。 「お前、脂肪が消える訳ないだろー。」 「脂肪を脇に寄せただけだゾ。そんなのすぐに元に戻るだけ。」 続いて、どういう反応がもたらされるだろう。興味津々 今度は、予想通りだった。 その後のお二人の会話は全く弾まずである。 合理的思考は極めて危険なことがよくわかる。 苦笑いの目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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