→表紙 →目次 | ■■■ 聞き耳アワー 2014.2.13 ■■■ エッグプラントの想像最近は、小学生低学年も英語を勉強しているようだ。 先日、面白い会話にでくわしたので、そう感じたにすぎないが。 子供 「ママ、ナスのことをどうして卵って言うの?」 なんだ、この突拍子も無い質問は、と思ったのだが、流石、母親。 母親 「イギリスのナスは卵型なのよ。 色んな形のがあるの知ってるでしょ。」 子供 「ヘー。卵もあるんだ。」 これで納得かと思いきや、そうは問屋が卸さず。 子供 「でもさー、紫色の卵なんて無いよネ。」 母親 「・・・。」 どう応えるのか、興味津々。 耳をそばだてていたら、なかなかのご迷答。 母親 「色塗った卵あるでしょ。 ほら、イースターの。」 子供 「・・・。」 最近の子供は頭の切れが違う。 子供 「ふーん。 あのさ、○○ちゃん家でネ、・・・」 コリャ駄目だと見て、すかさず話題替え。 昔の子供は、親にしつこく質問を繰り返していた気がするが、今の子供は、ソリャ時間の無駄だゼということなのだろう。 それにしても、現代の母親の想像力不足には恐れ入る。 と言うか、もともと、丸暗記好きな人が多いから、想像する機会が少ないので、どうしてもそうなるのだろうが。 小生は、英語圏に最初に渡来したナスが卵そっくりだっただけのことと思うのだが。でも、そう考える人は少ないということか。 「ナス科」なる概念を教わっており、アメリカ大陸発祥ということを知りながらも、卵のようなナスがあるとは夢想だにしないのだ。・・・ 鮮やかな紫色のナス、真っ赤なトマト、緑が光り輝くピーマン、純粋な黄色のパプリカと、派手で、艶っぽく、色のバラエティ豊かな実がなる一族であることが実感できているなら、白い野菜があっておかしくないと考えるのが普通だと思うのだが。 折角、分類のなんたるかを習っているのに、そこから自分なりの「ものの見方」には発展しないのである。センスを磨く教育がさっぱり行われていないということ。 まあ、余りいい加減なことも言えないので、チラリとウエブを眺めてみたが、ナスの色には、矢張り、白、黄、緑がある。 薄緑色のナスは、時にスーパーに並んでいるから、さもありなんと思う方もおられよう。(今や、茄子は一年中買えるご時世であり、目新しいものが欲しい人は少なくない。このため、棚からすぐに消えるようだが、人気があるという程ではなさそう。) 従って、卵ナスがあったところで、驚くような話でもなかろう。 それよりは、真緑色のナスに驚かされた。 熟すと赤くなるが、未熟で皮が張っている状態のもの。この部分だけ聞けば、ソリャ、南米ならありそうとなろう。 だが、普通に考えれば、それはトマトの一種である。ところが、蔕は確かにナスという品種があるのだ。・・・植物学に興味がある訳でもないので、そこにビックリした訳ではない。 この未熟実が野菜として流通していると言うのだ。たいていは、青いトマトなど危険で食べられたものではないのに。 もっとも、そうは考えない方もいらしゃるのが現実。 とある主婦 「マー、新鮮なトマトだこと。」 真緑色茄子だと、未熟実が持つ毒性が気になるところだが、逆に、そこらあたりが、食べ続けられている理由でもありそう。なんと、苦いのだ。そんなもの食べ続けて大丈夫かいナ。と言うことで、大いに驚いた訳。 気になったので、さらに調べてみたら、インドネシアには青梅のような小さい丸い実をしたナスがあるようだ。もちろん野菜だ。 うーむ。 ナスの原産地は東南アジアの気がしてきた。太平洋を渡って南米到達というシーンを想起してしまったのである。 苦笑いの目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2014 RandDManagement.com |