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■■■ 聞き耳アワー 2014.4.1 ■■■

初耳の世代論

先日、のんびりしたいので、列車のコンパートメントに乗り込んだら、なんと小生のみ。片隅で静かにしていたが、次の駅で出張帰りと思しき二人組が入ってきた。小生の存在に気付いているのに、矢鱈大声で仕事の話をし始めた。聞かせたいのだろうか。

部下: 「○○さん 転勤なんですって、
     昨日、聞いて驚きました。
     例の××プロジェクト、
     リーダーいなくて大丈夫なんですか。

部長: 「イヤー、いいんだ。
     あれはナシにしたから。

部下: 「エー、
     プライオリティNo.1かと思ってましたが。

部長: 「アレなー、
     リスク高すぎなんだ。
     よくよく見てわかったんだが。

 この先はカット。

よくある会話に聞こえるが、この後、意外な展開。
「○○さん」とは切れ者かと思っていたら、「爺転がし」という綽名がついており、札付きの悪らしい。
なにせ、部下によれば、「あの人には何をされるかわかったものではありませんヨ。」とのこと。

まあ、そういう人もいるのだろうと思って聞いていたら、なんと、この一例から、一般化へとジャンプしたのである。これには流石にビックリ。
アノ世代は悪いんですヨ。」と決めつけるのだ。要するに、向上心が強いように見えるが、人当たりの良さの世渡り上手というだけ。それだけなら悪いことではないが、鬱憤の捌け口が必要で、それに気付かずぶち当たるとえらい目に合うというのだ。

そんな世代論があるとは露知らず。

小生は、どうしてそうなるかという理屈が無い説は信用しないが、実例が多いとありえるかもという気分にはなる。コレもそのクチ。
というか、実例が豊富で、しかもどれも落語より面白いものばかり。時間のたつのを忘れてしまいそうだった。なにせ、笑いを噛み殺すのに一苦労した位。書けないのが残念である。
そう言えばと、思い当たる例をあげて、この話は終わりにしよう。

【その1】 対面座席の列車内にて
小生はその世代の人が歩いて側にやって来る時は、用心する習慣が身についている。被害者を何人も見ているからである。
車内はえらく空いているというのに、バッグをぶつけられる人がいるのである。しかも顔面直撃とくる。たまったものではない。
もちろん、大丈夫ですか、スミマセンと上手に謝る。そして、ぶつけた側は、その後、晴れ晴れとした顔で通り過ぎていく。

【その2】 大通りの広い歩道にて
通行人がほとんどいない時間帯がある。そこを、横一列で歓談しながら歩いてくる人達が近づいてきたりする時もご用心である。例外なく、その年代。
言うまでもないが、こちらは道の端を歩くことになる。しかし、横一列はまったく崩れない。
従って、立ち止まって、通り過ぎるのを待つしかない。たいていは、体になにかをぶつけられる。そういう時、こちらから何も言わないのが、都会生活の処世術である。
雨天の場合は特に要注意である。傘の骨を顔面に当たるように向けてくるからだ。

【その3】 住宅地の狭い歩道にて
正面からベビーバギーを押す母親が来たらどうするか。誰でもが、通り易いようにするにはどうすべきか考えるだろう。
道幅に余裕があれば、ベビーバギーが右側なら、こちらは左側によることになろう。しかし、それは自明な行為ではないようなのだ。
こちらが避けると、その正面にわざわざ移動してくる。他に理由が考えつかないから、おそらく、歩いたままですれ違うのはマナーに反するから止めよと主張しているのだろう。まあ、そういう時代。


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