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2000.5.21 |
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定職をきらう若者…専門学校が繁盛している。一見、「職」に役立つ技術・スキルを身につけようという若者が増えているように映る。しかし、学校の実情を見ると、2つに分れている。 1つは、本当にその分野で働こうとしている人達が集まるもの。「職」を目指すとは言えそうにない、オタク養成所の場合もあるが、少なくとも、自分がやりたいものがあり、勉学に努力する生徒が集まっている学校。 もう1つは、単に「カッコ良さそう」というだけで生徒が集まる学校。一見、就職を目指している人が集まっているように見えるが、実態は違う。というのは、その分野で就職できる人数が生徒数に比して極端に少ないからである。極めて優れていて就職できる例外的な人を除けば、教育は何の役にも立たない。就職できないと知りながら、学校に通い続ける。一所懸命に勉強する気などない。真剣さを欠く生徒が毎日なんとなく集まっているだけだ。 驚いたことに、後者のような学生が増え続けている。とりあえず、どこかの学校に通うのである。卒業した後の進路には全く興味が無い。無為に時間を潰すことになんの問題も感じないようだ。 これは、大学にも当てはまる。(尤も、「職」に役立つ技術・スキルは大学では得られないという主張もあるが。) 2000年3月末時点の、大学生の卒業後進路のデータを見た訳ではないが、定職についたのは6割以下ではなかろうか。少なくとも、就職率がかなり落ちているようだ。不況が原因ではなく、定職に就きたくないらしい。 かなりの数の大学生が、なんとなく無目的に大学に所属していたのだ。大学で自分の力を磨こうという気力はゼロ。勿論、卒業後の計画など何も無い。先を考えること自体が面倒なのかもしれない。といっても、当面、彼等は食うにはこまらない。定職無しが問題だとは考えないようだ。 このような学生を沢山育てる「教育」にどのような意味があるのだろうか。 教育の危機の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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