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2000.5.21
 
 


イン盲を誇る人々…

 「インターネットなどやったこともない」と堂々と語る管理職がいる。

 自分の無能を皆の前で誇るのである。

 実は、これが「美学」らしい。

 世にも不思議な独特な思考パターンである。
 例えば、禁煙に成功したら、「偉い」と誉めるのが普通ではないだろうか。一方、こうした人達は絶対にそうは考えない。タバコをやめられない人が集まり、「やめられる訳がないよナ」と語りながら、皆で一服して楽しむ。
 こうした態度を幼稚で恥ずかしいと思う人は、この美学は理解できまい。

 こういう人達は、インターネットに触れようとしない人々を集めて、「あんな複雑なもの、俺達には使えないぜ」と確認しあう。そうすると、気力が充実するらしい。

 よく考えると、こうした態度は学生にも顕著だ。「自分は馬鹿だから」と語る学生は少なくない。できないなら、できるように努力しようという気はない。無能であることを誇るのである。しかも、助力は拒む。決まって「よけいなお世話だ」と言う。

 学ぶ姿勢を失っているのだ。驚くべき頽廃が進んでいるといえよう。


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