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2000.7.29 |
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教育現場のインターネット利用法…初・中等教育現場へインターネットを浸透させようとの声は、どの国でも多いが、どのように利用するかがよくわからないまま、とりあえず「大切だから使い方を学ばせよう」というのが日本の方針に見える。自転車の乗り方を教わるような形で、インターネット接続方法を知っただけでは、遊びでネットサーファーが産まれるだけかもしれない。生徒が自ら知恵を生み出せるようにするには、インターネットをどう利用させたらよいのかを、もっと教育界で議論すべきなのだ。 そのような考え方に立っている国は、ITを利用した教育技術開発に挑戦的だ。当然、IT技術で教育をサポートしていこうという企業家も登場する。好例が米国eChalkだ。 同社は、2000年5月、学校向けのウエブ利用コミュニケーション・サービスを、米国内全域を対象として開始する、と発表した。ニューヨーク、ワシントン、ロスアンゼルスでのパイロット・テストが成功裏に進んだのである。(http://www.echalk.com/press05-11-00.html) これで、学校は、わざわざ自前のシステムを作らなくても、インターネットに接続できる環境さえあれば、外部利用で独自のウエブサービスができる。といっても、レンタル・サーバー/ウエブ運営委託とか、スポンサー広告登場のサイトとは違う。もちろん、インターネット接続業者の付加サービスでもない。 教育効果促進の観点から、インターネットを利用しやすいようにウエブ設計したサイトである。当然ながら無広告。個別の学校・学生毎に対応できるセキュリティの仕組みも揃っており、学校のコミュニティつくりに一役果たそうというものだ。 企業内では「グループウエア」を活用した知識の活用が盛んだが、当然ながら、学校もこうした手法を利用すれば同じ効果が生まれる。企業や大学のようにスタッフも予算も欠乏する初等・中等教育現場では、とてもできそうもない仕組みが簡単にできる。しかも、低コストだ。(550ユーザー12ヶ月が5,000ドル。普通のシステムなら経費は100,000ドルかかるという。(http://www.echalk.com/press05-01-00A.html)勿論、これは政府予算でも支払い可能。) 米国の初・中等教育は、外部で生まれるこのような新機軸を活用することによって、高効率、高品質を実現することになる。 教育の危機の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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