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2001.8.10
 
 


新入社員の体質…

 企業の方々は、新入社員の態度を知っているから、「教育問題」を肌で感じている。学校との摩擦を嫌うため、発言を避ける企業人が多いが、流石に「なんとかしなければ」という動きもあるようだ。というのは、最近、「教育問題」に関するご意見や、情報をお送り頂くようになったからである。

 多くの意見は、下表のような体質の社員が増えているというものだ。(例えば:剣持庸一「技術教育について―重工業の立場から−」日本造船学会誌)

 このような研究者・エンジニアが企業で研究開発を進めているとしたら、社会に貢献できる成果が出るとはとうてい思えない。特に、動きが少ない産業では、大学の教育改革を悠長に待っていると、事態は悪化一途になりかねまい。技術者のメンタルモデルを変える社内研修を始めるとか、研究所の風土改革を図るべきではないだろうか。
 
これが好き
これが嫌い
・大学で行っていた領域
・基礎的なデータ収集と報告書作成
・慣れている手法での解析
・実験不要なシュミレーション
・技術的に未知な分野
・商品に仕上げるための試作や検証実験
・装置や材料費が保証されていない解析業務
・泥臭い現場の仕事
・「専門家」
・当該分野の豊富な知識
・自分の研究室
・責任者
・リーダーシップの発揮
・プロジェクトチーム
・早くて正しい解答
・知らないことはできない
・新しいアイデア創出
・挑戦
・同好会的集まり
・本音の意見を出さない会話
・相互不干渉の組織
・組織の行事
・社会問題に関する議論
・「夢」を追求する集団


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