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2006.4.19 |
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素晴らしきソフトの教科書…科学技術関係で最高傑作といえそうな本が出版された。30日でOSが自作できるという本(2)である。 と言っても、読んだわけではない。 2006年3月1日から始まった「本当に30日でOSが出来上がるのかを試してみるBlog」(1)を見続けて、確信したのである。 このブロガーは、職業プログラマー。ちなみに、文系だそうである。 挑戦の動機はわからないが、勉強好きな方である。プロとして日々力を磨くことが習慣になっているのかもしれない。 しかし、仕事ができるバリバリの専門家といえども、毎日多忙だから、結構、基本を学ぶ余裕もなく、プログラムを作っているのである。こうした挑戦なくしては、なかなか学ぶ機会が無いのが実情のようだ。 この分野は、実践的と称するプログラム本は氾濫しているが、基本概念から解説する本は少ないようだ。OSに関するテキストは呆れるほど沢山あるが、学んで役に立つようなものではないのだろう。 どもあれ、意気に燃えて始める。 “中学生や高校生にも読めるようにとか書いてあるぞ。最近の中学生や高校生はOSを作ったりするのか[1日目]” しかし、結構大変なようだ。 “読み進めるためには、少なくとも一度プログラミング言語の習得にチャレンジして挫折したくらいの経験値は持っておく必要があるんじゃないだろうか。いくら本書といえども、まったく何の知識もない人がいきなりOSを作り始めることはできないと思う。[4日目]” 6日目になると、流石に難しくなってくる。しかし、挫折しない。 、 10日目では、かなり達観してくる。“何が必要かというと、1日1章+これまで学んだ章の復習が必要なわけ”となる。 そして、16日目(前半)では、“マジでソースコードがややこしくなって”壁を意識し始める。しかし、ここで頑張る。 20日目が素晴らしい。「俺も1からOS作ってみたい」 こんな人が教育機関が生み出せればよいのだが、多忙な職業プログラマーの言葉なのである。 その結果、21日目には、雲が一気に晴れる。“やたらめったら難しい言葉を使うと分かりにくいが”、実は、“簡単やん。” そして、30日目ついにOS完成。 “残念ながら、学生じゃないならば、30日では厳しい。”“1日だいたい3時間〜4時間くらい本書を理解するのに使っていたが、多分実質40日くらいかかっ”たそうである。 こんなワクワク感を与えるような教育がどうして学校でできないのだろうか。 --- 参照 --- (1) http://d.hatena.ne.jp/hariboteOS/20060301 (2) 川合秀実「30日でできる! OS自作入門」毎日コミュニケーションズ 2006年2月 教育の危機の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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