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2006.8.30 |
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四則演算ルールの理解は難しい…「3+2×4」という基本的な四則混合計算で、小5の3分の1、小6の4割強が誤答という記事が、街のフリーペーパーに掲載されていたそうだ。雑談の席での話しなので、たいして気にもとめていなかったが、一寸気になった。 計算演習を、しっかりやっていない結果とは思うが、ひっかかるものがあった。 調べると、2006年7月14日に、国立教育政策研究所が公表した学力テスト結果だ。 結果のポイントを見ると、“計算のきまりについて、四則計算における乗算先行の理解が不十分。”と記載されている。 う〜む。 それはそうかも知れぬが、“理解”不足というより、“決まりごとの叩き込み”不十分だと思うが。 小学校時代を振り返るのは簡単ではないが、計算は、頭から順番に進めるものと習った筈である。 「3+2+4」は「(3+2)+4」であって、「3+(2+4)」ではない。これはすぐに身につく。自明なルールだからである。 ところが、乗算が入ってくると、突然、乗算を先行しろと言われる。 先生に、どうして、乗算先行にするのか質問した覚えがある。わざわざ厄介なルールを持ち込む意味がさっぱりわからなかったからである。 “数式計算は頭から順番に進めていく”ルールを遵守するなら、「3+2×4」は、「(3+2)×4」の意味だ。 ところが、「3+(2×4)」と読ませる。それなら、乗算部分に括弧をつければよいではないか。ところが、そうはしない。 後でも掛け算が優先というルールなら、「3X2×4」は、「(3X2)×4」ではなく、「3X(2×4)」かと言うと、そうでもない。前者が正しいのである。 なんとなく、乗算先行ルールは、基本ルール逸脱のような感じがしたものである。この感覚は、今でも消えない。 と言うのは、残念ながら、先生の解説を聞いても、掛け算は、足し算の繰り返しだからそうすべきというだけで、さっぱり“理解”できなかったのである。 現在は、“理解”できるような教え方がされているのだろうか。 こんなことにこだわるのは、テスト結果のポイントに但し書きがあったからである。 「具体的場面を設けた問題では正答率が上昇」したそうだ。自明ではない例外ルールは無視されるが、何を計算しているか、目的がわかれば、ルールは想像できるようだ。結構、論理的な思考はできるのである。 だからといって、「3+2×4=20」を褒める訳にはいかないが。 それにしても、決まりごとは厄介である。 日付にしても、「3/2/4」と書かれても、年月日がどの数字に当たるかは自明ではない。 決まりごとに係わる知識は、徹底的に叩きこむしかあるまい。それが弱体化しているとどうなるか。こちらの答えは自明だと思う。 --- 参照 --- (1) 元記事: Sankei Web “社会 3+2×4=20? 四則計算、小6の4割誤答” [2006.7.14] ・・・現在, この頁は読めない. (2) 国立教育政策研究所教育課程研究センター 「特定の課題に関する調査(算数・数学)結果のポイント 8頁 http://www.nier.go.jp/kaihatsu/tokutei/H16/04002030200007001.pdf 教育の危機の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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