表紙 目次 | 2017.4.21 太鼓持ち…聴衆僅少の講演会での話。すべてフィクションである。矢鱈に早く終了し、しかも質問ゼロ。 そんなこともあって、 メモをお取のお方、なんでもかまいませんから、と御鉢を回されてしまった。 感想を求められたので、無礼な発言しかできませんので、ご容赦のほどとお断りしたら、批判的言辞大歓迎とのこと。 ところで、その講演の主旨だが、基礎的な学びを教育機関で受けていなくとも、最高学府でエリート学生相手の教育者になれる時代到来というもの。演題はそのようには受け取れなかったが。 そんなものに、なんの意義があるのか、小生にはサッパリ。もちろん、大学の先生になることが夢であるという社会にお住みなら、それは通用するだろうが。 そもそも、素晴らしい仕事として賞賛されている成果自体が、小生には理解しがたいものであった。 小生の評価はこんな感じ。・・・ ○ 封建時代から続いてきた伝統を、 "頑丈"な現代様式にしただけ。 スクラップアンドビルドが簡単だからこそ意味があると思うが。 すでに、修繕とリサイクル時代だというのに。 ○ イノベーションと呼べる欠片も感じられない。 ○ と言って、アバンギャルド感は皆無。 ○ しかも、技術的困難さを克服した訳ではない。 手間をかけさえすれば美しくできるのは自明。 欧米ではそのような労働者を集めることは難しい。 日本なら、職人仕事と呼べばやってくれないこともない。 ○ コストパフォーマンスに優れている訳ではない。 ○ しかも、現代の技術高度化の流れとは真逆。 実用性担保上、余計な作業がなくなることはない。 その手間で美しさ発揮の工夫がされていたが、それを否定。 それに加えて、西欧の宗教的イメージの取り入れを絶賛。小生など、さらなる違和感を覚えただけ。 天上から神のおごそこな声と光が降ってくる感覚ゼロ。 直接的にこのような発言はさし控えたが、こちらの言っていることは通じたようだ。 結局のところ、この講演者は、世の中で素晴らしいと認められた人を、どういう履歴だろうが最高学府に招き入れることが重要なのですとおまとめになった。 実は、そこが最高学府の一番の問題では。 これでは、エリートは育ちようがなかろう。 反イノベーションで、かつ反アバンギャルドにして、世の中の渡り歩き上手であるお方を持ち上げて、何の意味があろう。 →教育の危機の目次 →表紙 (C) 2017 RandDManagement.com |