表紙 目次 | ■■■ 「日本の樹木」出鱈目解説 2015.12.23 ■■■ イヴの鮮紅花木 クリスマスフラワーと言えば鉢モノのポインセチア。その昔はもっぱらシクラメンだったが、今やそのお株は完全に奪われたと言ってよいだろう。 そんなこともあって、チラッと情報を眺めてみたらなんと灌木。てっきり草だと思っていた。 大事に育てると、3m〜5mに達するというのだ。と言うことは、成長速度を考えれば、寿命は20年以上ということか。まあ、専門家以外は途中で枯らしてしまうこと必定だとは思うが。 ちなみに拙宅では、白い花弁にほんのりピンクが入ったトルコ桔梗の盛り花を飾っているが、温度が低い場所に於いているのでえらく長持ち。もしも、これをポインセチアで代替すれば一晩で葉落ち間違いなし。なかなか条件が整わないのである。 しかも、和名が存在するとのことで、さらにビックリ。・・・ 猩々木/Poinsettia/一品紅/聖誕花@台湾/Noche buena[聖夜] or Corona del Inca@メキシコ。 この名前で出したらとても売れまい。 そういえば、シクラメンにもとんでもない名称がついていた。豚の饅頭とか篝火花。 ポインセチアに似た和名も存在していることも知った。猩々草/(Mexican) Fireplant or Wild poinsettia/白苞猩猩草。こちらは草である。 メキシコから移植したとの解説があるし、いかにも派手な鮮紅色は熱帯植物的であり、クリスマスシーズンの商業的流れが元と見ていたが、Wikiを読むとそういうことでもないようだ。 メキシコ(新イスパニア)のキリスト教伝道の中心を担ったのはフランシスコ会であり、もともとが清貧でスピリッチュアルな信仰が原点の托鉢型修道会だから、ほぼ想像がつく。 イエスに捧げるものを買うお金が無い層はポインセチアの自作ブーケで十分ということだろう。多分、それに合わせる形で奇跡話が形成されていったのだと思う。 → [絵本のREVIEW@kirkus] Joanne Oppenheim:"THE MIRACLE OF THE FIRST POINSETTIA A Mexican Christmas Story" 要するに、見かけの形状はベツレヘムの星だし、赤い苞はキリストの聖なる血、白い苞の場合は信仰の純粋さを象徴とされたのだろう。 そして、赤と対照的な緑の葉も存在することが、生気を取り戻す気分にさせるので、キリストの永遠性を感じさせるということか。 「日本の樹木」出鱈目解説−INDEX >>> HOME>>> (C) 2015 RandDManagement.com |