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■■■ 「日本の樹木」出鱈目解説 2016.1.16 ■■■

マングローブは樹木名ではなかったのか

新宿御苑の温室で、オヒルギと呼ばれる小さな樹木を見かけた。先島の河口や海辺の泥地に生えているとの紹介。特別な種類かと思ったら、なんのことはないマングローブ(紅樹林)の主要樹種。
と言うか、マングローブとは樹木名では無いことに今の今迄気付かなかったのである。昔は珊瑚礁の島で休暇を過ごしていたし、タパ布を買ったりもしており、馴染みの樹木だったというのに。

雄蛭木、雌蛭木、八重山蛭木(熱帯の大葉類似)、蛭木騙、蛭木擬といったよく似た種が棲み分けながら生育してそれぞれの林を形成するらしい。西表島で遊覧船に乗ったこともあるから、おそらく解説してくれた筈だが、景色に見とれ全く聞いていなかったことがわかる。
(尚、ミクロネシアの種は小蛭木。東南アジアで多いのは双子蛭木。他にヒルギとは違う種類の砲丸蛭木がある。その実は南島に漂着することもあるようだ。)

それにしても、不思議な名前だ。
樹形が蛭に似ているとはとうてい思えないが、蛸の足のような根が露出するので、ヒル音の当て字として用いたということか。常識的には、実が漂着するということで、「漂木」と呼ばれたと考えるべきだろうが、発芽してから落下するので、椰子の実のような漂流とは違ってこよう。
塩水が流れる環境だから、落ちただけで地面に刺さるとされているが、大きい実だといっても地表が軟い訳もなかろうから実態は違うのでは。素人推定は、穴蝦蛄などの穴棲種による土中引き摺りみありと見る。その後、根が伸びて土中から水中に出ると一気に水上に幹が伸びるのでは。
そうだとすると、穴棲生物がいなくなると、絶滅の憂き目かも。

(参考) 西表島植物図鑑 by 茂木紀夫: www.motegin.com/iriomote_plant/index_a.html#4124
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